「日本に訪れたくない」は0.5%未満。アジア5カ国の訪日旅行事情

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2018/12/04

近年、訪日外国人が増え、国内のさまざまな観光地でアジア各国の人々の姿をよく見かけるようになりました。しかし、実際にはどの国の人々が、日本のどのエリアに興味を持って訪れているのでしょうか。

今回、日本好きコミュニティサイト「FUN! JAPAN」が、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国訪日旅行事情についての調査結果を発表しました。日本への関心の高さや、どこで誰と過ごしているのかなど、気になる内容をさっそくご紹介します。

行ってみたい旅行先「北海道」がダントツ人気

今回の調査で日本のことをよく知っている人が多かったのは、香港と台湾という結果になりました。特に香港は、関東・関西80%以上、北海道・中部・九州・沖縄は70%以上の人が「よく知っている」という結果になっています。

香港・台湾の方はリピート旅行者が多く、北海道・関東・関西などの人気エリアだけではなく地方にも足を伸ばしているということがわかります。

また香港では一般的に個人で旅行の工程をカスタマイズし、自由にオリジナル旅を楽しむ人が多い傾向があるため、ルートが決まったツアーにとらわれずさまざまなエリアに訪れる人が多いようです。

image by:lydiarei/Shutterstock.com

一方でインドネシアマレーシアでは、知名度の高いエリアが少ないことがわかっています。特にインドネシアでは、日本の人気観光地・軽井沢がある中部エリアが9.8%、金沢のある北陸エリアが10.0%と低い結果に。

しかしこれらのエリアは、すでに中華圏では人気を集めているため伸び代は大きく、今後のプロモーション次第では知名度が上がっていく可能性があるといえます。

image by:Pudeekao/Shutterstock.com

そしてアジア5カ国において、訪れたい日本の旅行先は「北海道」が一番人気となりました。どの国においても、60%以上の人が「訪れたい」と回答しており、ダントツの人気であることがわかります。

北海道は広大な自然に海の幸などのグルメ、スキーなどのウインタースポーツも楽しめるので、アジア圏の人たちにとっても魅力の多いエリアだと捉えられているようです。

香港では配偶者やカップルでの2人旅が多い傾向に

訪日時の同行者数」の調査によると、香港では「配偶者やカップルとの2人旅」との回答がもっとも多く、それ以外の国では「親族との3〜5人旅」と答えた人が多い結果となっています。

以前の調査結果によると、香港では30.5%の方が海外旅行の目的に「誕生日や結婚記念日などの記念」を選んでいることから、何らかの記念日にカップル2人で訪日旅行を楽しむ人が多いのではないでしょうか。

image by:yanadhorn/Shutterstock.com

また一人で訪日する人も意外と多く、香港では22.7%、台湾で23.4%にも上ります。香港や台湾ではリピーターが多いため、回数を重ねるごとにひとり旅の割合が高くなる傾向もあるようです。

インドネシア・タイ・マレーシアでは、「親族との3〜5人旅」と答えた人が約半数という結果に。マレーシアでは、12月にSchool holidayと呼ばれる学校の長期休み期間があり、両親と出かけることが一般的です。

実際にJNTOが発表している月別の訪日客数データによると、毎年12月におけるマレーシアからの訪日客数は、ほかの月の約2倍となっています。年に1回の家族イベントとして、海外旅行を楽しむ方が多い傾向にあるのではないでしょうか。

アジア5カ国の方の約半分が訪日予定あり

アジア5カ国の方に実際の訪日予定を聞いた質問では、香港・台湾・タイの3カ国と、インドネシア・マレーシアの2カ国での傾向が異なる結果となっています。

「(日本を)訪れる予定があり、旅先も決まっている」という回答がもっとも多かったのは、香港(56.2%)でした。続いて台湾(47.9%)、タイ(41.9%)という結果に。意外にもアンケートを答えた方の約半数が、訪日旅行が決まっていることになります。

image by:PR Image Factory/Shutterstock.com

逆にインドネシアとマレーシアでは「(日本を)訪れたいが、予定はない」が、それぞれ44.9%45.6%の結果となっています。「(日本を)訪れる予定があり、旅先も決まっている」と答えた人は、インドネシア27.7%、マレーシア35.5%と少ない傾向に。

また、「(日本を)訪れたくない」を選んだ人はほとんどおらず、どの国でも0.5%未満でした。

今回の調査では、国ごとに訪日傾向の違いや日本への興味や認識できる結果となっていますね。今後、インドネシアとマレーシアの方に、どのように日本の魅力を伝えていくのかを考えていくことで、今後の訪日旅行者をさらに増やしていけるのではないでしょうか。

  • source:PR TIMES
  • image by:NG ZHENG HUI/Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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