歴史を間近で体感。旅先におすすめのお城ランキングTOP10【平城・陣屋】
戦国後期から増加している平地に建てられる平城には、立派な天守閣をもつ城から、小規模な陣屋まで、実にさまざま。そんな平城や陣屋を一目見ようと、全国から多くの人が集まっています。
今回、日本全国の城好き・城めぐり愛好家が利用するサイト「攻城団」を運営する攻城団合同会社は、「城めぐり初心者の旅行先にオススメの全国お城ランキング」を発表しました。そのなかから、「平城・陣屋」部門でランクインしたお城をご紹介していきます。
第10位 赤穂城/兵庫県赤穂市
「赤穂城」は、常陸国笠間から入封した浅野長直が1648年から13年以上の歳月をかけ1661年に完成したものです。
浅野家は有名な赤穂事件により断絶。明治の廃藩置県後屋敷地は民有地となりましたが、1947年に都市公園の計画を決定、さら1971年には国史跡に指定されました。2002年には、旧赤穂城庭園(本丸庭園・二之丸庭園)が国名勝に指定されています。
第9位 萩城/山口県萩市
幕末の雄、長州藩の首府であったのが「萩城」です。関ケ原の戦いで西軍主力であった毛利藩(長州藩)は、敗戦の結果、領土を周防・長門の2国に削られました。その結果、安芸に代わる居城として建設したのが萩城です。
1874(明治7)年に前年発布の廃城令に基づき破却され、現在は石垣や堀が残るのみ。二の丸土塀や三の丸総門などの一部は復元されましたが、それ以上の復元は財政上の問題から難しいようです。
第8位 広島城/広島県広島市
「広島城」は、毛利輝元が築いた平城です。関ケ原ののち毛利藩が萩に移ったあと、福島正則が入封し、大増築を行いました。
福島家が改易されたのち、浅野家が12代にわたり城主となります。そして、1945(昭和20)年まで天守などの城郭建築が現存してましが、原爆により大半が破壊されてしまいました。
現在の広島城は、広島市中央公園内の内堀を含む本丸跡と二の丸跡の範囲で、広さ約12万平方メートルと三の丸跡の一部が残るのみです。
なお、鉄筋コンクリート構造による外観復元天守が設置されており、天守閣は資料や模型などで広島の歴史を紹介する博物館として利用されています。