歴史を間近で体感。旅先におすすめのお城ランキングTOP10【平城・陣屋】
第7位 駿府城/静岡県静岡市
「駿府城」は大御所となった徳川家康が入府した1582年以降、天守の構築などが進められました。大幅な修築がなされ、ほぼ現在の形である3重の堀を持つ輪郭式平城が成立。
天守閣は、城郭史上最大のものでしたが、1607(慶長12)年に焼失しました。現在では中堀・外堀の石垣が残されるのみです。中堀の内側にある旧二ノ丸・本丸は「駿府城公園」となっています。
第6位 躑躅ヶ崎館/山梨県甲府市
「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」は武田信虎によって築かれ、武田晴信(信玄)、武田勝頼の甲州武田3代の居城となりました。足利将軍の屋敷である花の御所(室町第)を参考にした平城といわれています。
甲府を治めた徳川家康によって、館域は拡張され、天守台も築かれました。
徳川家が関東移封後、豊臣秀吉の命令で「甲府城」(舞鶴城)が築城されたことにより、躑躅ヶ崎館は不要となり、1919(大正8)年になって現在の武田神社が建立されました。現在は、武田氏館跡として国史跡に指定されています。
第5位 上田城/長野県上田市
「上田城」は真田昌幸によって築城され、第一次・第二次上田合戦で徳川軍を撃退した名城として知られています。しかし、当時の城は関ケ原後の1601年、徳川家康の名で破却されました。
その後、小諸藩から移封された仙石忠政の願により、1626(寛永3)年から現在の上田城が再建されることになりました。
現存する本丸の3棟のやぐら(南櫓、北櫓、西櫓)などは建物の外壁は煤と柿渋で防水した板を用いた下見板張の黒い外観となっています。また、現在の上田城跡には真田神社も置かれています。
第4位 名古屋城/愛知県名古屋市
徳川家康の命により、九男義直の居城として1610年から建設が開始された「名古屋城」。1616年には義直が入場、以降幕末まで尾張徳川家の居城でした。
明治後も天守など主要施設は保存され、1942年には国宝に指定されています。しかし、1945年の大空襲で金のしゃちほこをはじめ、大半の建物、設備を消失しました。
天守は1959年に再建され、復元された金鯱とともに名古屋市のシンボルとなっています。2022年12月まで木造天守閣の復元工事が進められており、天守閣は耐震性に問題があるため閉鎖されています。