ノスタルジーと近未来が融合する、ベトナム「ホーチミン」に魅せられて
これぞアジア!な熱気と活気あふれる市場と問屋街へ行こう
ホーチミンの見どころとして、“東洋のパリ”の対極にあるのが、これぞアジア!な市民の生活感うずまく市場です。
市内にはいくつもの市場が点在し、食材・生鮮品をはじめ雑貨や土産物、服や靴、装飾品…とありとあらゆるものがそろいます。市場によって品ぞろえの専門性も異なるのが面白いところ。お土産を物色に一度は足を運んでみてください。
観光客にとって最もアクセスがいいのが、ホーチミン中心部にある「ベンタイン市場」。場所柄、土産物を並べる店が多く軒を連ね英語や(ときには日本語も)通じたりします。
また、中国人街チョロンの市場とその近くにある問屋街もおすすめ。布生地を扱うお店が何百軒も集まっていて、日本ではお目にかかれないカラフルな生地や素材も多くそろい、こちらでアオザイや洋服のオーダーもできます。
これを避けてホーチミン観光は不可能、猛烈バイクの洗礼
さて、ホーチミンを語るときに避けては通れないのが、この街のバイクの話です。市民の足となるのがバイクで、とにかくその数がすごいのです!
例えるなら、新年初詣時の参道へ向かう人だかりが全員全力疾走であったならのシチュエーションとか、アフリカ大陸を疾走するヌーの大群とか(出会ったことないけど)そんな感じです。とにかく想像を絶する数のバイク!
そして、そのほとんどが信号無視が当たり前あたりで、交通ルールは存在しないかと思うほど。あまりの無節操さを目の当たりに、思わず抱く気持ちは“驚き”ではなく“恐い”です。
というのもバイクの数がすごすぎて道を歩けないし、道を渡れないし、もうどうしていいのかわからないから!
しかしながら、そのバイクが渦巻く道を強引に渡らないとこの街ではどこにも行けないんです。きっと、沖縄の信号機もない離島で育った人が、渋谷のスクランブル交差点に連れられて「あっちに渡って」といわれたら、怖くて動けないと思うんですよね。
でも、まぁ安心してください。恐い、恐い、といいながらも、何日か滞在していると次第に道路を渡れるようになるのです。
地元の方々が渡るタイミングでとりあえずそれに便乗する…と繰り替えてしているうちに、なんとなくコツみたいなものがつかめてきて、恐怖心も和らぎます。
結論からいうと、信号はあってないみたいなものですが、誰も人を轢こうと思っているわけではないので、そこに人がいれば止まってくれる…みたいなのがルールだと思われます。
といっても日本の交通事情からするとかなりエキセントリックなので、お年寄りや子どもと一緒の場合は必ず手をひいてあげてくださいね。