「建築界のノーベル賞」を受賞した磯崎新の美しき国内作品7選

奈義町現代美術館/岡山県奈義町

image by:Phronimoi, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

那岐山を背景にした場所に位置し、1994年に開館した「奈義町現代美術館」。「作品=空間」というコンセプトで設計されており、屋内に収まらない大型作品に特徴があります。

荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏、岡崎和郎氏、さらに磯崎氏のパートナーである宮脇愛子氏の3組のアーティストに大型作品を依頼。

それぞれの作品は、「太陽」「月」「大地」と名付けられた3つの展示室を構築、そられに合わせて全体の施設が設計されています。また、美術館の一部を構成するものとして、特徴的な円筒形の展示場が設けられているのが特徴です。

アートプラザ/大分県大分市

image by:MK Products, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

磯崎氏が設計した、1966年開館の「大分県立大分図書館」が1996年に新築移転し、「アートプラザ」となりました。コンクリート打ち放しの外観は、経年劣化も見られますが、磯崎氏の特徴を表す建築物として注目できます。

絵画や書、造形など、市民による芸術作品の展示・鑑賞の場となっており、1階にはレストランも設けられています。

北九州市立中央図書館/福岡県北九州市

image by:八幡鏡太郎, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

北九州市立中央図書館」は、小倉城のある勝山公園内にあります。1974年に竣工した同館は、磯崎氏の1970年代の傑作のひとつといわれています。

ヴォールト屋根(かまぼこ型の屋根)は緑色の銅板で葺かれており、外観だけでなく館内からも美しいアーチ構造を眺めることが可能。また、内部もスロープの廊下で開架図書館をつなぐという構造となっているのが特徴です。

  • 北九州市立中央図書館
  • 福岡県北九州市小倉北区城内4番1号
  • 公式サイト

北九州市立美術館/福岡県北九州市

image by:Wiki591801, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

北九州市立美術館」は、カテドラル(聖堂)をイメージして設計されており、1974年に竣工しました。

同館から北九州市を一望できます。見晴らしのよい丘の上にあり、上部に二つの飛び出した部分が置かれているため、その外観から「丘の上の双眼鏡」とも呼ばれています。


image by:荻野目さん, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

収蔵物はドガやルノアール、モネといった印象派画家、坂本繁二郎ら日本を代表する芸術家の作品からモダンアートまで充実しています。

  • 北九州市立美術館
  • 福岡県北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21-21-1
  • 公式サイト

今回紹介したもののほか、磯崎氏の苦品は建物以外のものも含めて数多くあります。お近くにお住まいのかたは、時間を見つけて、訪れてみてはいかがでしょうか。

  • image by:禁樹なずな, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
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本業は某百貨店などのグルメ系イベント企画。日本全国をめぐりすぎて詳しくなってしまったため、紙・Webなど幅広くグルメ・旅行ライターをやっています。

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