ベトナム「メコン河」で船にゆられ、地球の雄大さに触れる旅に出る
お待ちかねのジャングルクルーズは…?
さてさて、ツアー一番のお楽しみとなるジャングルクルーズですが、こちらは数人乗りの小さな手漕ぎボートでマングローブの林のなかをぐんぐん進んで行くというもの。
川幅が細い上に多くのツアー客が乗った小船でごった返してるので、正直ゆっくりと風景を楽しむひまはありません。ディズニーランドのアトラクションのような感じも否めませんが、昔からずっとこの地域に住む人々がそうしてきたようにマングローブの川を小さなボートで行き来する体験は、なかなか面白いと思います。
ときに物資を運んだり、買い物に出かけたり、物を売りに行ったりするたびに、こうしてメコンデルタの水路を行き交うわけで。ほんの一瞬ではありますが、川とともに生活する感じというのを、垣間見ることができると思います。
ランチではぜひミトー名物を!
ジャングルクルーズのあとは馬車に乗せられランチへ。お得なツアーによくある、あらかじめランチを食べるレストランがセッティングされているパターンですが、このレストランへの移動中に眺める田舎の村が、いかにも東南アジアといった雰囲気で印象に残っています。
ホーチミンの景色しか知らないと、まだまだこんな素朴な風景が残っていることに安堵を覚えるかもしれません。
そして、ランチでのおすすめはミトー名物の「エレファント・イヤー・フィッシュ」。直訳すると“像の耳”ですが、この「エレファント・イヤー・フィッシュ」はこのあたりでたくさん採れる川魚で、これを丸ごと唐揚げにしていただきます。
ほかにも川海老やもち米を大きな球状にして揚げた「グレートボール」など、ローカルグルメがそろうのでぜひトライしてみてください。
大河の恵みがもたらした肥沃な土地と、手付かずの自然が残るメコンデルタの魅力は奥深いといわれます。メコンデルタでの生活に欠かせない、市民の生活の場である水上マーケットへはぜひ一度足を伸ばしたいもの。
また、ベトナムの食の主役となる米麺工場見学も面白そうですね。そして、ベトナムには52の少数民族が暮らしているといわれますが、メコンデルタ地帯では“チャム族”や“クーメル族”の方々が暮らす地域として知られています。
彼らは旅行者相手に民芸品を売ったり、“チャム族”の方々は村にも旅行者を受けいれているので、時間があったら訪ねてみると、思わぬ異文化体験ができるのではないでしょうか。
- image by:Filipe.Lopes/Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。