幸福度世界一の国から学ぶ、フィンランド式「心を落ち着かせる5つの方法」
2.読書を通して世界を知る(図書館に行く必要はありません)
その2は「読書を通して世界を知る (図書館に行く必要はありません)」です。
フィンランドの方々にとって、欠かせないものが読書。フィンランドには多くの図書館があり、なかでも2019年に新しくオープンしたヘルシンキ中央図書館「Oodi」は、「世界の最も優れた公営の図書館」に選ばれるほどです。
人口550万人ながら年間6800万冊が貸し出されているフィンランド。2016年には国連から「最も識字率の高い国」に選ばれており、やはり図書館を積極的に利用する人々だといえます。
そんなフィンランドで広く知られ、愛されているフィンランド文学の象徴といえば「ムーミン」です。白いカバのようなムーミントロールは、フィンランド人の作家トーベ・ヤンソンが1940年代に創作したもの。
作家であると同時にアーティストでありスウェーデン話者でもある彼女は、フィンランドの国民からとても親しまれています。
いまやムーミンは、フィンランド人のアイデンティティを語る上で欠かせない存在。ムーミンの本を置いていない本屋や図書館はないのではないでしょうか。
3.ソファに寝転んで、森の散歩をイメージする (実際に森に散歩に行く必要はありません)
その3は「ソファに寝転んで、森の散歩をイメージする (実際に森に散歩に行く必要はありません)」です。国土の約70%を森林が占めているフィンランドでは、訪れる旅行者の多くがきれいな空気や静けさと安らぎに魅了されています。
森には不思議な力があり、フィンランドの方々は常に森とつながりを大切にしてきました。緑色は気持ちを落ち着かせる効果があり、木の葉や松葉が風に吹かれてサラサラと鳴る音もまるで音楽のようです。
森のなかでは、孤独感や道に迷ったような感覚を持つこともなく、守り、心に安らぎをもたらしてくれるもの。リラックスできる場所であり、ルーツであり、自分たちがどこから来て、何者なのかを思い出させてくれるといいます。
また森のなかでたった15分間過ごすだけで脈拍が安定し、体がリラックスできるということが科学的にも証明されているそう。試しに目をつむってソファで体を伸ばしながら、フィンランドの森へイマジネーションの旅に出かけましょう。