なぜ日本が最下位?上司の理解、人手不足…「有給取得」世界19カ国比較

Array
2020/07/25

世界と比較して見てみると、非常に「働き者」と評価されることが多い日本人。国内でも働き詰めということを自覚している方も多いなか、たびたび問題視されるのが有給休暇についての問題です。

この度、世界の大手総合旅行ブランドのひとつ「エクスペディア」が「有給休暇の国際比較調査」を実施しました。毎年行われている本調査で垣間見えた「日本人の休暇の取り方」について、いまどうなっているのか?現状をチェックしてみましょう。

有給取得率、上司の協力的態度共に世界最下位の日本

image by:PR TIMES

まずは「2019年の世界各国の有給取得状況」です。日本を見てみると、取得日数は10日、取得率は2018年に続き50%に。世界19カ国のなかで最も低い数値です。

特に有休取得率は、日本に続いて低いマレーシアとオーストラリアの70%と比較しても低いという結果に。早速、「日本人は休まない」という事実が浮き彫りとなっています。

image by:PR TIMES

あまりにも有休を消化しない人が多数にのぼるなか、有休を取りづらい社内の空気なども鑑みた制度改定により、年5日の有給休暇取得が義務となったことも記憶に新しい現在。

それでも、いまだに有休を取得していない人がほとんどなのでしょうか?

義務化の開始日は2019年4月でしたが、今回の調査期間は2019年10月下旬~11月中旬。そのため各社の有給休暇の付与日なども相まって大きく反映されず、影響は次回の調査により一層現れるのではとのこと。

しかし今年2020年は、誰もが予想だにしなかった新型コロナウイルスの大流行が勃発。現在も再び感染者数が増加するなど収束の気配が見えないなか、外出自粛や休業を余儀なくされる店舗などが続出。有休取得においても、これまでとは違った傾向となるかもしれません。

image by:PR TIMES

そもそも、日本人はなぜこんなに休まないのでしょうか。その理由を聞いてみると「緊急時のために取っておく」が最多となりました。


世界では支給される国が多い傷病休暇も日本ではあまり耳にせず「いざという時に休めないと困る」という考えが普通になってしまっているといえます。

続いて理由に挙がったのが「人手不足」と「仕事をする気がないと思われたくない」となりました。「空気を読む」「周りに合わせる」という日本人の国民性がデメリットとして働いてしまうことが伺えます。

いま読まれてます
エアトリインターナショナル コスパが高いLCC「ジェットスター」直行便でラクラク!ケアンズで大自然の癒やしを満喫しませんか?
なぜ日本が最下位?上司の理解、人手不足…「有給取得」世界19カ国比較
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます