雪灯りが織りなす冬の絶景。秋田県「横手の雪まつり」でかまくら体験

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2023/01/11

かまくらの中へお邪魔しよう!

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メイン会場にあるかまくらをのぞいてみると、小さな子どもたちから「はいってたんせ」や「おがんでたんせ」と声をかけられます。「かまくらの中に入ってください」「水神様を拝んでください」という意味の言葉で、観光客であってもどうぞどうぞと促されます。

「横手の雪まつり」はかまくらの中でおもてなしを受けられるのが特徴。小学生低学年くらいの子どもがかまくらの中にいて、観光客たちに「中へどうぞ」と声をかけます。

まずはこの光景に驚くに違いありません。かまくらに入るための列ができていないときは、小さな子どもがかまくらの中からひょこっと顔を出して、「どうぞ!」と声をかけてくるのです。

横手の子どもたちの多くはこの子どもがおもてなしをする、という風習に慣れっこ。「どこから来たんですか?」「秋田は初めてですか?」と、大人顔負けのコミュニケーション能力です。

かまくらの中はどうなっているの?

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かまくらの中には神棚があり、まずは水神様にお祈りをします。そのあと、甘酒やお餅などのもてなしを受けながらひと時を過ごせるようになっています。とても面白い風習ですよね。

観光客の多い市役所のかまくらは、行列ができていることもあります。ひとつのかまくらはおよそ3mほどの大きさで、大人が5〜6人入ってもまだ余裕があるほど。入り口の正面奥に神棚が作られており、御神酒やお賽銭箱、ロウソクなどが置いてあります。

中にはゴザが敷いてあり、ちゃぶ台や座布団もある小さなお部屋ですので、靴を脱いでお邪魔しましょう。また、お餅を焼くための七輪や甘酒を温めるコンロなどが置いてあり、雪の中とは思えないほど暖かな空間です。

おもてなしをしてくれる子どもたちや地元のかた、たまたま同じかまくらに入ったかたなどと話ができるのも横手の雪まつりの特徴。一期一会を楽しめるので、一人旅にもとてもおすすめです。

ミニかまくらを見に行こう

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人が入れるほど大きなかまくらもあちこちにありますが、より幻想的で美しい景色に出会いたいのなら「ミニかまくら」は外せません。横手公園や横手南小学校の校庭などに、子どもたちの作ったミニかまくらが所狭しと並んでいます!


それぞれのかまくらにロウソクが入れられ、周辺はとても明るくなっています。このミニかまくら、横手では「わらしっこかまくら」と呼ぶのだそうです。

小学校では子どもたちが一人ひとつ、このわらしっこかまくらを作りロウソクに火を灯すのだとか。その数なんと500超え!こんなにたくさんのかまくらを見られるのは「横手の雪まつり」だけでしょう。

わらしっこかまくらの中には願い事を書いた紙が入れられていることも。横手の子どもたちにとってかまくらは、神様が住んでいる神聖なものに違いありません。

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