無料試飲も!由緒あるワインがズラリと並ぶ体験型「泊まれるワイナリー」
ワインと聞くとフランスやイタリアなどの産地が浮かんできますが、日本各地にもワイナリーがあり、その土地ならでのワインが楽しめます。もちろんワイナリーではテイスティングができるほか、レストランでワインを楽しみながら食事が可能。
ただ、そのワイナリーは郊外などにあるため、車を使わないといけない場所がほとんど。せっかく赴いたのならば、サッと立ち寄るだけでなく、もっとゆったりしたいもの。
そこで今回は、滞在することで体験や学びを得て心と体も満たしてくれる、とっておきの泊まれるワイナリー施設を紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
由緒あるワインセラーで、ワインの奥深さを学ぶ
メルシャンが国税庁の発表に基づいてまとめた「ワイン参考資料」(PDF)によると、日本の総ワイン消費量は平成30年間で3倍以上に増加し、日本ワインの出荷量は微増とのこと。
近年、格段にクオリティが高くなっていると評判の国産ワイン。ワイン自体が一般的になり、いままでは外国産ばかりだったけど、最近は国産の魅力を楽しんでいる人も少しずつ増えてきているようです。
今回ご紹介するのは、その魅力ある国産ワインを楽しめ、体験できる、泊まれるワイナリー「中伊豆ワイナリーヒルズ」。静岡県中伊豆の豊かな自然のなかにあり、ホテルやぶどう畑、ワイナリー、プール、テニスコートなどを完備したリゾート施設です。
同施設はシダックスグループが運営しており、ワインの製造工場やコレクションセラーの見学、テイスティングなどがセットになったガイドツアー(無料)ほか、レストランや乗馬体験などもできます。
富士山も望める標高約290mの丘に建つワイナリーは、目の前に広がるブドウ畑は10ヘクタール、東京ドーム2個分以上の大きさがあります。
赤ワインに適したメルローと、ヤマソービニオン、白ワイン用のシャルドネなどを栽培しており、1本の木から、約1本のワイン分のぶどうが採れるそう。
中伊豆産のワインは、フレッシュな風味の飲みやすいワイン。2階の「ワインショップ」では無料で試飲できるコーナーも用意(有料の試飲コーナーもあり)しているほか、もちろん購入も可能です。ちなみに、同ショップで1番人気は巨峰を使ったワイン。実は巨峰、中伊豆で生まれた品種なのだとか。
またぶどう畑の丘にそびえたつシャトーの屋上には「志の鐘」という鐘があります。アンティークな色と重厚感のある鐘は、オランダから取り寄せた鐘だそうです。
シャトーのなかでは、貴重なワインコレクションを無料で見学することができます。クリントン元大統領が来日の際、こちらのワインセラーからワインを提供したこともある、由緒あるワインセラーなんだとか。
アメリカ・ナパバレーの有名ワイン「オーパス・ワン」の全ワインコレクションが展示されているほか、1987(昭和62)年のオークションで約1000万円で落札された約150年前の大変貴重なヴィンテージワインも眠っています。
またこちらの施設には、約100個の樽が眠るワイン蔵が地下にあり、セラーにはボルドーやブルゴーニュから仕入れた樽が並んでいます。
シャトーの4階にある、ぶどう畑を一望できる優雅なレストラン「ナパ・バレー」。もちろん、こちらのワイナリーで収穫されたぶどうを使ったワインと本格的なコース料理が堪能できます。
お料理はもちろん、レストランからは広大な敷地内の風景が一望できます。天気の良い日は、富士山も望めるとか。また、敷地内には、チャペルもあり結婚式も挙げることもできますよ。