腹出し「北京ビキニ」!?中国の当たり前に日本人が驚いたこと
カップに「茶葉を入れたまま」お茶を飲む
「中国茶」を楽しんだ経験はありますか?あるいは現地の中国や中国人と一緒にお茶を飲んだ経験はありますか?
同じ取材チームとして一緒に海外を回った中国人ジャーナリストたちの部屋を筆者が訪ねて、一緒にお茶を飲んだとき、コップの中に茶葉が入ったまま出てきたのでカルチャーショックを受けた記憶があります。
彼らいわく(少なくとも北京の人たちは)、急須を使わず、茶葉をコップに入れ、そのままお湯を注いで飲む場面が日常では多いとの話です。この驚きの飲み方にもメリットはあります。
まず急須を用意する手間がありません。お代わりがほしいとき、コップにお湯を注げばすぐに2杯目も3杯目も楽しめます。
知人の中国人フォトグラファーいわく、仕事のかたわら、パソコンの横に茶葉の入ったコップを置いておいて、何度もお湯を注ぎたしながら1日をかけて楽しむのだとか。
しかしこの合理的な飲み方にもデメリットはあります。お茶をすすると茶葉が口の中に入ってくるのです。
一緒にホテルの部屋でお茶をごちそうになった中国人たちに「飲みづらい!」と笑顔で苦情をいうと、彼らは対策を教えてくれました。
- 茶葉が沈むまで待つ
- 口を薄くして茶葉が入ってこないようにする(器にふたがあればふたをダムにする)
それでも茶葉は口の中に入ってきます。「そのときはどうするのか」と聞くと「口に入ってきた茶葉はお茶の中に戻す」と当たり前の回答を教えてくれました。
身もふたもない回答なので何かほかに対処法はないのかと聞くと「お湯を注げば大きく広がるなら、口に入らないタイプの茶葉を使えばいい」との回答もありました。
熟練の職人が手もみしたような針のように細くよれた緑茶もありますが、一般に市販されている緑茶の茶葉は、カップに注いで飲めばどんどん口に入ってきてしまう大きさだと思います。
口に入らないくらい大きく広がる茶葉なんて身近なーパーマーケットなどで買えないんだけれどなあと思ったとき、中国人のお茶文化の懐の深さをかえって感じた気がしました。