歴史を感じるアートな街。石川の魅力がつまった加賀エリアの「美術館」5選

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2021/11/21

北陸地方最大の都市・金沢市などでおなじみの石川県。「加賀エリア」と「能登エリア」に二分され、それぞれに趣の異なる文化を満喫できます。なかでも、加賀市・小松市・能美市・川北町・白山市・野々市市の6市町からなる「加賀の國」には、知られざる魅力が詰まっています。

今回は「美術館」に注目。加賀の国が誇る文化と歴史が集結し、「オトナ旅」を堪能できる珠玉の美術館から、厳選の5スポットをご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

魅力が詰まった「加賀の國」の美術館たち

石川県九谷焼美術館

image by:PR TIMES

江戸時代に始まり、およそ360年の歴史を数える「九谷焼」が主役の登録博物館「石川県九谷焼美術館」。日本初であり、日本で唯一の九谷焼専門美術館として2001年にオープンしました。「古九谷」や「再興九谷」など、多くの九谷焼が収集、展示されています。

立地する加賀市の大聖寺は、九谷焼の誕生した大聖寺藩の城下町にあたる由緒正しきロケーションというのもポイント。「古九谷の杜親水公園」のエリア内に位置し、JR大聖寺駅からも好アクセスです。

公園の一部という場所を存分に生かし、風や光に溢れた自然たっぷりの「庭園ミュージアム」として、四季の美しい変化を感じられるのも魅力。「色絵五彩の間」「赤絵金襴の間」などさまざまな展示空間で器を満喫しながら、憩いのひとときを過ごすことができます。

  • 石川県九谷焼美術館
  • 石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13
  • 定休日:月曜
  • 9:00~17:00
  • 公式ホームページ

魯山人寓居跡いろは草庵

image by:PR TIMES

明治~昭和時代を代表する芸術家・北大路魯山人ゆかりの場所として著名な「魯山人寓居跡いろは草庵」。1915(大正4)年、魯山人が「山代温泉旅館」の刻字看板を彫刻するためにこの地を訪れ、約半年に渡り滞在したと伝えられています。

魯山人の滞在中は山代温泉の旦那衆が代わる代わる訪問し、皆で地元のおいしい料理に舌鼓を打つなど、まるで文化サロンのような機能を果たしていたとのこと。信条に「自然美礼讃」を掲げた魯山人も愛した、山代の美しさが漂っています。

現在も明治の初期に建造された建屋をそのままに、魯山人が看板制作を行っていた部屋や書や絵画などを満喫した書斎、囲炉裏の間や茶室など、当時の雰囲気を色濃く残した内部の鑑賞が可能。タイムスリップしたような感覚を味わえるスポットです。

  • 魯山人寓居跡いろは草庵
  • 石川県加賀市山代温泉18-5
  • 定休日:水曜
  • 9:00~17:00
  • 公式ホームページ

宮本三郎美術館

image by:PR TIMES

昭和時代に活躍した洋画家・宮本三郎の残した作品を収集・展示している「宮本三郎美術館」。1998年に遺族より寄贈が行われ、油彩画やデッサンなど圧巻の作品群がズラリと展示されています。


小松市松崎町で生まれ育ち、「写実の奇才」と絶賛される画家となり、戦後に創立された「二紀会」の初代メンバーにも名を連ねている三郎。館内では絵の魅力はもちろんのこと、三郎の人物的魅力にも迫ることができます。

1941(昭和16)年建造の石張り倉庫に現代的なガラス棟が立ち並び、過去と現在のコントラストが感じられる外観は「第7回いしかわ景観大賞」も受賞。

1980年に生誕地へ建てられた「宮本三郎記念美術館」は、オープンに合わせ分館の「宮本三郎ふるさと館」へとリニューアルされています。

  • 宮本三郎美術館
  • 石川県小松市小馬出町5番地
  • 展覧会会期中は無休
  • 9:00~17:00
  • 公式ホームページ

山中座

image by:PR TIMES

山中温泉街のほぼ中心に位置し「観光の拠点」と称される「山中座」。山中温泉旅館協同組合が運営を行い、山中節の踊りや歌を鑑賞したり、コンベンションホールとしての機能を果たすなど、地域文化の伝承が行われています。

館内には、およそ180 名の収容が可能な「山中座ホール」があり、266色もの色糸で山中温泉の歴史を表現した緞帳(どんちょう)や、蒔絵の描かれた格天井、漆の塗られた柱など、格式高い作りの数々は圧巻。

伝統芸能を満喫できると同時に観光案内所としても情報が充実しており、コインロッカーも設置されているため、周辺の観光を行う前にひと休みする場所にもぴったり。雰囲気たっぷりの外観は、写真映えも抜群です。

「安宅の関」こまつ勧進帳の里 勧進帳ものがたり館

image by:PR TIMES

歌舞伎十八番「勧進帳」の舞台として著名な関所「安宅の関」をロケーションに、歌舞伎の魅力を伝えている「こまつ勧進帳の里 勧進帳ものがたり館」。2020年にリニューアルオープンしたばかりの注目スポットです。

ダイジェストで「勧進帳」の映像を鑑賞することができたり、隈取などの「歌舞伎ボーズ体験ARコーナー」、4ゾーンで「弁慶」「富樫」「義経」の心情を追うエリアなど、多くの展示を通じて歌舞伎の楽しさに迫ることができます。

「安宅ビューテラス」にも隣接しており、売店なども充実。カフェ「ATAKA CAFE」では、地元の食材を駆使した料理の数々も充実しています。歌舞伎の歴史に触れ、壮大な日本海の絶景を堪能しながら、至福のひとときを過ごすことができます。

  • 「安宅の関」こまつ勧進帳の里 勧進帳ものがたり館
  • 石川県小松市安宅町タ140-4
  • 定休日:水曜
  • 9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • まるごと・こまつ・旅ナビ

収蔵された芸術品の数々はもちろんのこと、その歴史やスポットとしての魅力まで大いに楽しむことができる、石川「加賀の國」の美術館たち。より深い石川県の文化に浸る、芸術を満喫してみてはいかがでしょうか。

  • source:PR TIMES
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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