日本人が気付かぬ魅力。外国人が意外な観光地に集まる理由とは?
外国人に人気の「都道府県」ランキング
続いては、外国人に人気の「都道府県」をランキング形式でご紹介していきます。注目度の高い都心部はもちろんのこと、少し意外な都道府県も上位にランクインしていました。
第27位 熊本
27位にランクインしたのは、前回より2ランクアップとなった「熊本」です。阿蘇の雄大な大自然はもちろんのこと、「人気観光スポット」の44位にランクインした「熊本城」が、観光名所として国内でも大きな人気を集めています。
実は、タイでは熊本の人気ご当地キャラクター「くまモン」のファンが大幅に増加中。他にも、タイで人気の芸能人たちがプロモーションに参加するなど、熊本を皮切りに九州全体がタイからの人気を徐々に上げています。
第25位 山口
なんと前回から12ランクも急上昇した「山口」が25位にランクイン。「人気観光スポット」22位にランクインした「元乃隅神社」、41位の「錦帯橋」がランクアップの要因となっています。
真っ赤な鳥居が連なる壮観の元乃隅神社は、2015年にアメリカのCNNにより「日本で最も美しい場所31」に選出されて以来、熱い人気を獲得。
非常に貴重な建築技術によって完成している錦帯橋も見応え抜群で、世界遺産登録へ向けた活動も行われている名所です。
第12位 愛知
12位には前回から2ランクアップした「愛知」が選ばれています。「人気観光地名」で4位という高順位を獲得した「名古屋」が、順位アップに貢献しているようです。タイからの名古屋人気の理由のひとつに「グルメ」が挙げられているとのこと。
名古屋グルメといえば「甘辛い」味付けが特徴のひとつ。さらに、その味わいを満喫できる「名古屋めし」と呼ばれるローカルフードのチェーン店たちがタイに続々と出店を行っているため、名古屋人気はますます高まると予想されています。
第7位 岐阜
日本のちょうど中間地点といえる「岐阜」が7位にランクイン。意外な高順位といえそうですが、ユネスコ世界遺産に登録された「白川郷」への注目度が県の人気を牽引していることが伺えます。
岐阜駅の前には、日本史上最も知名度の高い存在といえる武将「織田信長」の黄金像が立地し、日本の歴史を決定づけた天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」が行われた「関ヶ原町」や「岐阜城」など、日本らしさを存分に感じられるスポットも多い都道府県です。
第1位 東京
意外にも初の首位獲得となったのが1位の「東京」。これまでの最高位は2位であり、タイからの人気が高い「北海道」と「大阪」の2強に負けていましたが、ここで変化が起きる結果となりました。
「人気観光スポット」の9位と10位にランクインした「東京タワー」「東京スカイツリー」、「人気観光地」13位の「浅草」、14位の「渋谷」、17位の「秋葉原」などの他にも、注目すべき名所があふれているため、首位を持続する可能性も高い都道府県です。
タイ人に人気の「都道府県」ランキング
スポットや地域を集約した「都道府県別」のランキングを見てみると、「東京」が初の1位を獲得したほか、「銀山温泉」の「山形」、「元乃隅神社」の「山口」が大きなランクアップを果たしています。
トップ10のラインアップはこれまでと同様の人気都道府県であるものの、「愛知」「広島」「兵庫」など、ジワジワと確実にランクアップしている都道府県が登場。
そして比較的下位の都道府県でも票数が伸びていたりと、今後も動きがありそうな気配となっています。