スープカレーは何位に?一度は食べてみたい「ご当地カレー」ランキング
昨今、未だかつてないほどのブームが到来している「カレー」。古き良き家庭の味から、こだわり尽くしたスパイスカレーなど、その種類は千差万別です。個性豊かな味付けや具材など、奥深いカレーの世界にすっかりハマってしまっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はgooランキングが発表した、日本各地に見られるオリジナリティあふれる「ご当地カレー」のなかで、「一度は食べてみたい」と注目を集めているトップ10をご紹介します。あらゆる形に変身するご当地カレーの魅力について、早速チェックしてみましょう。
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文化や歴史を反映した魅力的なご当地カレーランキング
第10位 金沢カレー/石川県
10位にランクインしたのは、石川県の金沢市を中心に発展した3つの特徴を持つ「金沢カレー」。第1の特徴として目に飛び込んでくる、ソースがかけられたボリューム満点の大きなカツが目印です。
第2の特徴は、付け合わせの千切りキャベツがドッサリと乗せられていること。カツには必須の千切りキャベツですが、カレーに組み合わせるのは金沢独自の文化といえます。カツとカレーをほど良く中和し、ますます食が進んでしまいますよ。
第3の特徴であり味の決め手となるカレールーは、比較的ドロリとした仕上がりの濃厚なものを、ライスが見えないほどたっぷりとかけるのがポイント。「チャンカレ」の愛称で親しまれている「カレーのチャンピオン」創業者の田中氏が生みの親といわれています。
第9位 自由軒の名物カレー/大阪府
1910年に大阪初の西洋料理店として誕生した「自由軒」の名物カレーが9位にランクイン。見るからにほかとは違う、異彩を放つビジュアルがインパクト大のカレーは「熱々のものを食べて欲しい」という創業者の想いから誕生した一品です。
炊飯器のない時代でごはんを保温できなかったことから、あらかじめ熱々のカレーと混ぜ合わせてしまうという手法を開発。極めつけにに卵をトッピングし、栄養面も底上げ。庶民を中心に、一躍大人気メニューとなりました。
2日間かけて煮込み、作り上げたカレーと、牛肉と玉ねぎを炒め合わせた具材とだし汁「うすくち」で仕上げる手法は、誕生当時から変わらないもの。2007年にはレトルト版も発売され、家庭でもその味が楽しめるようになりました。
第8位 富良野オムカレー/北海道
8位にランクインしたのは、北海道富良野市をさらに盛り上げようと町おこしにより誕生した「富良野オムカレー」。国民的人気料理のカレーにオムレツを乗せるという、ハイブリッドなボリューム満点カレーです。
「富良野オムカレー推進協議会」により「富良野産のお米、卵、チーズを使用すること」「中央に旗を立てること」「税抜1,100円以下であること」など、明確な定義が決められているのがポイント。
提供しているお店によってカレールーやトッピングの個性はさまざまながら、富良野産の食材をたっぷりと味わえるのは共通の魅力。カレーもオムライスも両方食べたいという贅沢な気持ちを叶えてくれる、夢のような一品です。
第7位 チキン南蛮カレー/宮崎県
宮崎県発祥の鶏料理「チキン南蛮」をカレーに乗せた「チキン南蛮カレー」が7位にランクインしました。現在では全国区の家庭料理となったチキン南蛮ですが、宮崎ではソウルフードといわれるほどの存在であり、町おこしのためにと誕生したのがこのカレーです。
「宮崎県産の米、鶏、卵、野菜を使用」「カレー、ライス、チキン南蛮を主素材として配置」「価格は700円以上」などの定義が「みやざきチキン南蛮カレー協議会」によって定められています。
カリッとした衣もおいしいチキン南蛮に、カレーとの相性も抜群のタルタルソースでボリュームが大幅アップしたカレーは食べ応え抜群。お店によって付け合わせのサイドメニューに個性があり、食べ比べを楽しんでみるのもおすすめです。
第6位 呉海自カレー/広島県
6位にランクインしたのは、旧日本海軍の食事から発祥した「海軍カレー」をベースにした「呉海自カレー」。広島県の呉市にはかつて帝国海軍の鎮守府があり、現在でも海上自衛隊の地方隊が置かれていることから、2015年に誕生しました。
そのレシピは艦艇から実際に調理員が赴いて伝授するという秘伝のもので、認定を受けた店舗のみが提供することが可能になるもの。隊員が定期的に味のチェックを秘密裏に実行し、クオリティが維持されているのもポイントです。
自衛隊の艦船でなければ食べることのできないカレーを味わえる特別感はたまらない魅力。店舗ごとに異なった艦艇のレシピが受け継がれており、使用されている具材なども変化があるため、海自カレーめぐりも楽しめますよ。