スープカレーは何位に?一度は食べてみたい「ご当地カレー」ランキング
第5位 門司港発祥 焼きカレー/福岡県
5位にランクインしたのは、いまではカレー料理の定番となった「焼きカレー」。かつて北九州市の門司港に存在していた和食店「山田屋」が生み出したものとして、「門司港発祥」の文字が掲げられています。
グラタンのホワイトソースをカレーに置き換えたようなアイディア満点の焼きカレーは、トロリと溶けたチーズと香ばしさが加わり絶品。簡単ながらいつもと全く違うカレーを味わえることもあり、いまでは全国で見かけることができます。
門司港は国際的な貿易港でもあったため、焼きカレーという和洋折衷の一品がブレイクしたのも頷けるところ。洋館がズラリと並ぶ雰囲気あふれる場所でいただくご当地焼きカレーは、ひと味違う美味しさを感じられます。
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第4位 黒部ダムカレー/長野県
日本を代表する巨大ダムのひとつ「黒部ダム」をモチーフにした「黒部ダムカレー」が4位に選ばれました。昭和40年代初期に「アーチカレー」という名称で登場し、現在までその形状を変えずに人気を保持し続けしています。
「ライスを使用してダムの壁を作ること」「カレールーの上には遊覧船に見立てたトッピングを乗せること」「必ず水を一緒につけること」「料金は700円以上であること」といった定義がしっかりと決められているなか、お店ごとに個性がさまざまなのも魅力。
4℃の水温にさらされるなどの困難を極めるなかで黒部ダムを作り上げていった作業員たちは、冷え切った身体を暖めてくれるカレーに何度も心を救われたとのこと。ダムの長い歴史と、完成への途方もない努力まで感じられるようなカレーです。
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第3位 スープカレー/北海道
3位にランクインしたのは、スープ状のカレーと大きい具材が特徴の「スープカレー」。現在ではカレーのバリエーションのなかでも定番となっていますが、その発祥は北海道札幌市にあります。
札幌で1993年に創業した「マジックスパイス」が「スープカレー」と名付け、神奈川の「横濱カレーミュージアム」に出品したことで一躍大ブレイク。多くのお店が取り扱いを開始し、海外でも店舗が見られるまでに広がりを見せています。
スープ状になったカレーは、通常のものよりスパイスが多く効いているのが特徴。北海道の厳しい寒さをも吹き飛ばすほど、体の芯から暖まることができます。メインとなるお肉や野菜の食べ応えも抜群で、非常に満足度の高い一品です。
第2位 牛たんカレー/宮城県
宮城県を代表するご当地グルメ「牛タン」をカレーにした「牛タンカレー」が2位にランクイン。ギュッと固めの歯応えが特徴の牛タンですが、カレーとして煮込むことでとろけるような柔らかさを堪能することができます。
一般的なビーフカレーで登場する牛肉の食感と違う味わいが牛タンカレーの醍醐味。カレーの中に牛タンの旨みが溶け出し、深みとコクも大幅にアップしています。ご当地食材として長く愛されてきたからこそ、どの店舗のカレーも絶品に仕上げられています。
カレーのメイン具材として牛タンのみを残しているのがほとんどという点も特徴で、牛タンの主役パワーが感じられます。仙台旅行の際には、ベーシックな牛タン定食だけでなく、カレーも忘れずに食べるべきだといえそうです。
第1位 よこすか海軍カレー/神奈川県
堂々の1位を獲得したのは、海上自衛隊横須賀基地のある神奈川県横須賀市で誕生した「よこすか海軍カレー」。1908(明治41)年発行の『海軍割烹術参考書』に記載されている、日本海軍の軍隊食だったカレーを復刻し、現代版として作られています。
レシピの順守以外に「横須賀市内のみで販売すること」「サラダと牛乳を必ずセットにすること」、そして「カレーの街よこすか」が認定したお店のみが「よこすか海軍カレー」の名称で販売可能という原則が定められています。
具材にはニンジン、タマネギ、ジャガイモというカレーの3大野菜トリオの他に、牛肉か鶏肉を使用。カレールーがない時代に作られたレシピのため、牛脂と小麦粉、カレー粉を炒めて完成させる、優しくあっさりとした味わいが魅力のカレーです。
「カレー」というひとつの料理が、あらゆるご当地料理として進化していることが判明した今回のランキング。旅行などで訪れた際に足を運び、ぜひ日ごろのカレーとの違いを満喫してみてはいかがでしょうか。
- source:gooランキング
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