日中韓ではどう違う?外国人に「日本のカレー」について聞いてみた

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2021/11/24

日本人にとって馴染み深いグルメのひとつ「カレー」。ルーを使った家庭料理としても親しまれているカレーだけでなく、最近では本格的なスパイスを調合して作る「スパイスカレー」も流行の兆しをみせています。

そんなさまざまな世代に愛されているカレーですが、国によっては具材や食べ方も異なるもの。

そこで今回は、日本在住の外国人にカレーについてのアンケートを実施。日本と海外のカレーの違いや好きなメニューなど、世界のカレー事情について伺ってみました。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「イギリス風カレー」が発祥?

image by:Shutterstock.com

日本のカレーライスといえば、野菜やお肉をルーやスパイスとともに煮込み、ごはんをよそったお皿にかけて盛り付けるのが定番ですよね。レトルトカレーも多く販売されており、辛さや具材も自由に選べるのが特徴です。

そんなカレーですが、その歴史は明治時代までさかのぼります。かつてペリーの来航により鎖国体制が終わり、欧米人が住みはじめ、だんだんと「洋食」文化も広まっていきました。

そのころ『西洋料理指南』という洋食料理本にて紹介されていたメニューのひとつが、カレーです。

日本のカレーは西洋文化からきたというものの、「カレーはインド発祥じゃないの?」と思われるかたも多いはず。実はわたしたちが食べ慣れているカレーは、インド料理をもとにイギリスで生まれたものであり、インドのカレーとは別物

日本で食べられているインドカレー。 image by:Shutterstock.com

イギリスでカレーが食べられるようになったのは、船上での食事がはじまり。航海時の食事で、シチューの材料の味付けにカレー粉を使ったことがきっかけで、イギリスの軍隊食にカレーが定着。

そして腹持ちをよくするため小麦粉をプラスして、カレーにとろみがつき、それを参考にした日本海軍がごはんにかけて食べてみたところ「おいしい!」とヒット。軍隊食のレパートリーに「カレーライス」が追加されたのだそうです。


その後、兵士たちがレシピを家庭に持ち込み、やがて全国に浸透。それから独自の変化を遂げ、いまや日本食の定番ともいえる存在となりました。そんな日本のカレーと馴染み深いイギリスでは、いまどんなカレーが食べられているのでしょうか?

世界のカレーは日本のカレーと違う?

カレーと米は別盛りが鉄則/イギリス

image by:Alastair Wallace/Shutterstock.com

日本のカレーの先駆けとなったイギリスのカレーは、日本と同様にライスと合わせて食べることが多いようです。

ですが、唯一大きく違うのはその盛り付け。日本のようにワンプレートに盛ることは少なく、基本的にカレーとお米は別々のお皿に入れて出されるのだそう。

「食べるときに、カレーを少しずつごはんにかけながら食べるのが一般的です。めんどくさいからって、はじめに全部かけて混ぜるのはマナー違反になります」(イギリス出身)

イギリスの国民食とも呼ばれる「チキンティッカマサラ」は、マイルドなチキンカレー。鶏肉を柔らかく仕上げるためヨーグルトやクリームで煮込まれたカレーは、辛いものが苦手なかたにもおすすめしたい一品です。

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