日中韓ではどう違う?外国人に「日本のカレー」について聞いてみた
スパイシーな本場のカレー/インド
続いては、カレーの本場ともいえるインドのカレーをみていきましょう。インドには菜食主義者が多く、豆やほうれん草などの野菜を使ったソースが主流。
ターメリックやシナモン、クミンシードなど数種類のスパイスを合わせて作るソースは、小麦粉などは使わず、具材から出るとろみを生かして作られます。ただし、地域によっても異なるのが特徴です。
「厳密にいうと、インドにカレーっていうメニューはないです。日本のカレー屋さんにいくと、味ごとに名前がついてると思うんだけど、それが本来のメニュー名です。カレーはそれらの総称っていえばいいのかな」(インド出身)
インドはヒンドゥー教徒・イスラム教徒も多いので、牛肉や豚肉を使わず、鶏肉やラム、山羊肉などを使用。
数種類のソースを作ったら、ライスとともにステンレスの器に盛り付け。右手を使い、指の根元や手のひらは汚さないように食べるのがマナーです。
「やっぱりカレーにはパサパサしたインディカ米が1番合うと思う。日本のお米は粘り気があるから、個人的にはインディカ米のほうが好きですね(笑)」(インド出身)
スパイスやお米、食べ方に至るまで、日本とまったく違うインドのカレー。インド出身のかたいわく、「インドと日本のカレーは完全に別物です」とコメントしていました。
カレーにはフライドポテトが鉄板/アイルランド
イギリスの隣国であるアイルランドでも、カレーはライスと食べるのが基本。ですがオリジナリティが出るのが、その付け合わせです。
日本では福神漬けやらっきょうなどが添えられるのが一般的ですが、アイルランドで盛り付けられるのは「フライドポテト」。ライスはよそわず、ポテトのみでカレーを食べることも多いそうですよ。
「アイルランドでは、フライドポテトの上にカレーをかけて食べます。ブリティッシュカレーはとろみがあって日本のカレーよりもオイリーで重ため。だから水分が多くて粘り気がある日本のライスとも相性がいいと思います」(アイルランド出身)