国技を知れば「北京2022オリンピック競技大会」のメダル予測もできるかも?

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2022/02/08

アイスホッケー

image by:Shutterstock.com

最後は、アイスホッケーです。アイスホッケーといえば、プロリーグのNHLが有名で、カナダやアメリカの都市に同リーグのチームが点在していますよね。

アイスホッケーが盛んな北米では、アイスホッケーが国技のひとつと認識されています。今大会でも種目として採用されていますから、アメリカやカナダの上位進出が予想されます。

ただ、アメリカとカナダ以外にもアイスホッケーを国技とする国があります。まず、ロシアです。ロシアといわれれば寒いイメージがありますし、アイスホッケーも盛んだといわれれば、なんとなく納得できるのではないでしょうか。

しかし、チェコの国技もアイスホッケーだと聞けば、意外に感じるのではないでしょうか?

チェコのイメージといえば、一般的な日本人にとって「何もない」がきっと1位、1993(平成5)年に分離する前のチェコスロバキアの古い国名が2位、首都プラハの芸術や音楽が3位くらいで、サッカー好きの場合はパベル・ネドベド選手の顔が思い浮かぶ感じでしょうか。

そんな日本人には全くイメージがないはずですが、チェコはアイスホッケーの強豪国です。アイスホッケー世界選手権においては、チェコスロバキア時代を含めると、メダルの獲得数が世界トップクラスです。

過去の冬季五輪でも金・銀・銅と全ての色のメダルをいくつも獲得しています。国内にトップリーグもあり、人気もかなりあるみたいですね。

<ice hockey is one of the most popular sports in the nation>(CZECH CENTER MUSEUM HOUSTONの公式ホームページより引用。「アイスホッケーは最も人気のあるスポーツの1つ」といった意味)

チェコの文化を紹介し、コミュニティセンターとしての機能も持つチェコセンターミュージアムヒューストンの公式ホームページによると、20世紀の初めごろはもともと「バンディ(バンディホッケー)」がチェコで親しまれていたそう。

カナダのアイスホッケー image by:Shutterstock.com

バンディホッケーとは、アイスホッケーによく似たスポーツです。


<起源は 18世紀後半のイギリスで,アイスホッケーの原型になったといわれる。選手はスケート靴を着用し,先端の曲がったスティックでテニスボール大のボールを扱う>(『ブリタニカ国際大百科事典』より引用)

アイスホッケーがチェコに後に紹介されます。1909年に初めて世界大会に参加するものの、ほとんどルールも知らないような状態で、最初はぼろ負けだったみたいです。

イタリアチームとチェコチーム image by:ROBERTO ZILLI/Shutterstock.com

しかし、さまざまな努力で世界の強豪国のひとつになり上がり、現在の発展があります。

サッカーなど他のスポーツの人気がチェコでもこのところ急激に高まっているそう。用具をそろえる金銭的なハードルもあって、子どもたちの競技人口にも影響を与えているとのことです。とはいえ、国技のような扱いを受け、国内で最も人気のあるスポーツである点には変わりがないのだとか。

この「北京2022オリンピック競技大会」ではさまざまな国が参加しています。ぜひいろんな競技に注目してみてはいかがでしょうか。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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