国技を知れば「北京2022オリンピック競技大会」のメダル予測もできるかも?
アイスホッケー
最後は、アイスホッケーです。アイスホッケーといえば、プロリーグのNHLが有名で、カナダやアメリカの都市に同リーグのチームが点在していますよね。
アイスホッケーが盛んな北米では、アイスホッケーが国技のひとつと認識されています。今大会でも種目として採用されていますから、アメリカやカナダの上位進出が予想されます。
ただ、アメリカとカナダ以外にもアイスホッケーを国技とする国があります。まず、ロシアです。ロシアといわれれば寒いイメージがありますし、アイスホッケーも盛んだといわれれば、なんとなく納得できるのではないでしょうか。
しかし、チェコの国技もアイスホッケーだと聞けば、意外に感じるのではないでしょうか?
チェコのイメージといえば、一般的な日本人にとって「何もない」がきっと1位、1993(平成5)年に分離する前のチェコスロバキアの古い国名が2位、首都プラハの芸術や音楽が3位くらいで、サッカー好きの場合はパベル・ネドベド選手の顔が思い浮かぶ感じでしょうか。
そんな日本人には全くイメージがないはずですが、チェコはアイスホッケーの強豪国です。アイスホッケー世界選手権においては、チェコスロバキア時代を含めると、メダルの獲得数が世界トップクラスです。
過去の冬季五輪でも金・銀・銅と全ての色のメダルをいくつも獲得しています。国内にトップリーグもあり、人気もかなりあるみたいですね。
<ice hockey is one of the most popular sports in the nation>(CZECH CENTER MUSEUM HOUSTONの公式ホームページより引用。「アイスホッケーは最も人気のあるスポーツの1つ」といった意味)
チェコの文化を紹介し、コミュニティセンターとしての機能も持つチェコセンターミュージアムヒューストンの公式ホームページによると、20世紀の初めごろはもともと「バンディ(バンディホッケー)」がチェコで親しまれていたそう。
バンディホッケーとは、アイスホッケーによく似たスポーツです。
<起源は 18世紀後半のイギリスで,アイスホッケーの原型になったといわれる。選手はスケート靴を着用し,先端の曲がったスティックでテニスボール大のボールを扱う>(『ブリタニカ国際大百科事典』より引用)
アイスホッケーがチェコに後に紹介されます。1909年に初めて世界大会に参加するものの、ほとんどルールも知らないような状態で、最初はぼろ負けだったみたいです。
しかし、さまざまな努力で世界の強豪国のひとつになり上がり、現在の発展があります。
サッカーなど他のスポーツの人気がチェコでもこのところ急激に高まっているそう。用具をそろえる金銭的なハードルもあって、子どもたちの競技人口にも影響を与えているとのことです。とはいえ、国技のような扱いを受け、国内で最も人気のあるスポーツである点には変わりがないのだとか。
この「北京2022オリンピック競技大会」ではさまざまな国が参加しています。ぜひいろんな競技に注目してみてはいかがでしょうか。
- 参考
- Speed skating-Dutch target first Beijing Winter Games medal in women’s 3000m – REUTERS
- The Dutch Own A Single Sport Like No Other Country In The Winter Olympics – FiveThirtyEight
- Speedskating Preview: Dutch Dominance in Jeopardy
- スピードスケート王国オランダ 何でそんなに強いの? – NHK
- 日本よ、オランダの「強さ」に学べ – 日刊スポーツ
- History of Speed Skating – FISU
- Olympic ski jumping history – Beijing 2022
- 2.20 オーストリア – 農林水産省
- ICE HOCKEY: ONE OF THE CZECH REPUBLIC’S MOST POPULAR SPORTS – CZECH CENTER MUSEUM HOUSTON
- オーストリア最大のスキーエリア、アールベルク – オーストリア政府観光局
- アールベルクは伝説。 – ARLBERG
- The History of Ski Jumping in the Mountains to Sound Greenway – Greenway
- Nordic skiing – Britannica
- image by:Mirko Kuzmanovic/Shutterstock.com
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