日本の「マスク警察」はぬるい?新型コロナ対応、海外との違い
日本の入国規制は厳しいのかゆるいのか微妙なところ
海外よりも厳しい入国規制を実施していることで評判の日本。観光目的などの外国人の全面入国受け入れにはいまだ慎重姿勢を崩していません(2022年5月時点)。
しかもやや規制が緩和されたいまですら、日本入国時の手続きは、面倒でややこしいことこの上ありません。
入国前にPCR検査を義務付け、その検査方法や検体の採取方法、政府推奨書式まで入国者に用意させるのは、日本ぐらい。日本の空港到着時にも抗原検査が行われるというダブル検査チェック体制も。誓約書などの提出も義務であり、入国後の隔離期間をなくすにはワクチン接種証明も必要です。
一方で、以前あった14日間の自宅などでの自主隔離(待機)では、アプリを通して毎日報告義務はあったものの、それは日中のみ。それ以外の時間帯はどこへ行っても結局わからない、つまり四六時中で監視していないわけで、対象者全員がきちんと自主隔離しているのが怪しいものでした。
東京都内で新型コロナウイルスの変異株によるクラスターが起きて感染源をたどったら帰国者が外出規制の期間中に飲み会へ参加していた、14日間一度も連絡しなかった人がWEB上で氏名を公表されたという話などはあったものの、いずれも罰金や刑罰などはなし。(参考:東京新聞、NHK政治マガジン)
海外では一時期、政府の管理施設で隔離、入国時にGPSを付けられての管理など、帰国者に対する管理は、国・地域ごとに徹底されていました。隔離施設を脱走して逮捕された例もあります。日本の入国体制は何度か経験した身からしても、入国時こそ厳格なものの、その後はユルユルという感じでした。
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日ごろからの清潔さは新型コロナ抑制に寄与。しかしIT関連ではますます遅れ
日本人といえば、ルール厳守で時間もキッチリ守る性格で、さらに清潔というイメージが以前からよくクローズアップされていた気がします。
コロナ禍において、特に「清潔さ」は感染防止において最重要事項。普段からどこも清潔で、マスクを強制されなくてもする習慣などは、日本が欧米のような感染爆発の状況にまでならなかった一因といえるでしょう。
その一方で、既存のルールがコロナ禍で通用しなくてもそれを頑として変えない、変えられないために対応が遅れてしまったケースが見られました。
特に、IT関連。例えば、国民への10万円給付の際には手続きに時間がかかり、「COCOA」などのアプリも当初から不備が続発。
マイナンバー制度も全国民に普及するにはほど遠く、結果として、海外がこの2年で臨機応変に新型コロナへ対応してきたのに対し、日本は国民の自主性に任せるお願いレベルから脱することなく、何事においてもあいまいなまま時間だけが過ぎて行った感が否めません。
近年のどの感染症よりも全世界に多大な影響を与えた新型コロナ。この2年で、日本を含めて国・地域ごとの違いがいろいろと顕著になったといえるのではないでしょうか。
- image by:Ned Snowman/Shutterstock.com
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- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。