推しは人生の救い。二次元オタが理想の「イケメン像」をガチで描いてみた
いざペン入れへ。イケメン、待ってろよ!
下描きが完成したらペン入れへ。まずは下描きの絵を「トレス台」という、本番の紙に複写(トレース)する際に使うアイテムが登場。絵の上に本番用の紙を敷き、下から光を当てることで下描きが上の紙に透けて見えるのです。
ペン入れに欠かせないのがこの「インク」と「ペン」。本格的で「描いている!」という実感ができるアイテムを実際に使えるのも楽しい!
先生によると、ペンにも「丸ペン」や「Gペン」とさまざまな種類があるようで、画風や使用箇所によってペンを変えることもあるそう。まるで漫画家になったような気分を味わえるプロ御用達のこのペン、これまたクセになります。試し書きの時点でウキウキ。
一筆で描いてみても、ペンの強弱によって線の太さが変わるので、味わったことのない描き心地質を体験しました。イラストやマンガで線の太さが違うな〜と思っていたあの箇所、細いペンで何度もなぞっているのではなく、こういったペンによって作られていたのか!と新発見。
ちなみにインクをつけたときは、一度試し書きをするといいそう。インクがボタっと落ちることがないので、比較的失敗が少ないのだとか。
自分の理想のイケメンが、我が手によって完成されていく。そんな不思議な気持ちに高揚しつつも、絶対に失敗したくない!本番で失敗したらと思えば思うほど緊張してしまいます。でも、イケメン、待っててな。私が君をこの世に完成<具現化>させるからな。
もしもペン入れで間違えてしまったとしても大丈夫。「修正液」や「ホワイトペン」があるので、ラインをミスってしまったり、変なところにインクが垂れてしまってもリカバリーできます。
最近では、こういったアナログではなくデジタル(PCなど)で作業する人も多いそう。しかし初心者の筆者は、自分の手で紙の上にゼロから作り上げていくという工程が楽しくて仕方がありませんでした。
ここまで先生のフォローと楽しいトークを繰り広げながら作業を進めていましたが、だいぶ完成が近づいてきました。ここからは、さらに本格的な雰囲気になる「トーン」を貼っていきます。
トーンはさまざまな模様や柄が印刷されたシール状のフィルムのこと。影や背景などイラストに緩急をつけられるので、貼るだけでより本格的に!
あらビックリ。より一層、理想のイケメンに近づいたではないですか…!
トーンを貼って影を表現しただけで立体感やリアル感が生まれて、なんだか絵と距離が近くなった気持ちに。平面なのにイケメンが近い。最高です。
そして完成した絵がこちら。これはかなり理想像に近づけた…!
肩のラインといい、首の線といい、この筋肉感を出したかったんですよね。ちなみに推しは「ひきしまった身体」らしいので、首から肩にかけての筋肉を意識してみました。
初心者ですが、先生のおかげで好みのイケメン像を完成させることができました。
最初は「描けるかな…」「何から始めよう…」といった不安の面が大きかったのですが、全然問題ありません。なんなら想像以上に理想像を描ける自分に驚きが止まりませんでした。
そしてもうひとつ思ったこと、それは漫画家の先生たちは本当にスゴい!スゴいっていう言葉だけで表現しきれないほどの尊敬の気持ちと、私を推しにめぐり会わせてくれてありがとうございますという感謝の念にあふれています。
自分の理想のイケメン像を具現化することが当初の目的ではありましたが、やはりそれ以上に「推し」への感情がより一層強まりました。感情が爆発して永遠(とわ)に推すことを決意。
皆さんも、ぜひ推しや理想像を自分の手で描いてみてはいかがですか。きっと「推し」への気持ちがもっともっと強くなるはずですよ。
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