シーラカンスの展示も!世にも珍しい「沼津港深海水族館」に世界が大注目

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2022/10/19

地球の約70%を覆う「海」。命の源である海には、まだまだ見たことのない生物がたくさん生息しています。普段は絶対に見られない、不思議な生き物たちの世界を少しだけのぞく面白さでいま人気を集めているのが、「沼津港深海水族館」です。

大人も子どもも楽しめる、深海の世界へと足を踏み入れてみませんか?今回は大注目の「沼津港深海水族館」をご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「沼津港深海水族館」とは?

image by:o_shimo/Shutterstock.com

伊豆半島の付け根に位置する沼津市。駿河湾に面した風光明媚で自然豊かな沼津市の港近くにあるのが「沼津港深海水族館」です。「深海」をテーマにした水族館は世界で初めて。珍しく貴重な水族館として、世界からも注目をされています。

同館の目の前にある駿河湾は、日本でもっとも水深の深い湾。深いところで水深は2,500mにも達するといわれ、その駿河湾に住む深海魚たちと、生きる化石「シーラカンス」の冷凍標本がメインの一風変わった水族館です。

この立地だからこそ実現できた珍しい水族館

image by:photoAC

沼津港深海水族館には、珍しい深海魚が常時100種類ほど展示されています。水深200m以上の深海に住む生物たちは、浅い水深に連れてきてしまうと生きることが難しくなってしまうくらいデリケート。そのため、深海魚をテーマとした水族館はとても難しいのです。

しかし目の前が駿河湾という絶好の立地に加え、地元の漁業者と協力して、深海魚をすぐに水族館に運べるようにルートが作られています。

深海魚が水揚げされたらすぐに水族館が引き取る仕組みができているからこそ、珍しい魚たちにたくさん出会える場所が完成したのですね。

珍しい生き物だらけ!見どころたくさん

沼津港深海水族館へと足を踏み入れると、そこはもう深い海の底!通常の水族館は明るい照明に照らされていますが、同館の中は薄暗い雰囲気です。

もちろん深海魚たちの生態のためもあるのですが、誰も知らない深海の世界をそっとのぞく気持ちを盛り上げる演出にもなっています。では、さっそく珍しい生き物たちの生態調査へと出かけましょう。


世界でただひとつ!冷凍シーラカンスの展示

image by:o_shimo/Shutterstock.com

沼津港深海水族館といえば、絶対に見逃せないのが「シーラカンス剥製」の展示です。シーラカンスは「生きる化石」と呼ばれる古代魚。絶滅したと思われていましたが、1938年に南アフリカで発見され、当時は騒然となったそうです。

分厚い鱗を持ち、体長は約2mにもなる巨大な古代魚。現在はワシントン条約で保護されており、商業目的の取引はすべて禁止されています。

沼津深海博物館のシーラカンスは、世界で唯一展示が認められたとても貴重なものなのです。しかも、展示されているのは合計5体!1体でも珍しいものが5体も見られるのです。

神秘的…!深海のプラネタリウムも

照明の落とされた館内において、さらにカーテンで仕切られた場所にあるのが「深海のプラネタリウム」です。真っ暗闇の水槽の中には、無数のキラキラ光る生き物が!これが深海の魚だなんて、と驚くこと間違いなしです。

星のように点滅を繰り返しながら泳いでいるのはヒカリキンメダイという深海魚です。目の下に発光バクテリアの住む発光体を持ち、青白い光を放ちながら泳ぎます。

実はこの光でコミュニケーションを取っている、なんて話もあるんですよ。なめらかに動きながら瞬く深海魚のプラネタリウムはいつまでも見ていたくなる癒やしの空間です。

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