日本の美を満喫。どの季節でも楽しめる金沢「兼六園」春夏秋冬の魅力
初秋は「月見橋」でお月見を
夏の暑さが落ち着いた時期、初秋の兼六園は園内のあちこちで紅葉が近い雰囲気を感じさせます。本格的な紅葉はまだ先ではあるものの、葉っぱの先が少しだけ色づき準備を進めているといった雰囲気。
秋に足を踏み入れた、なんともいえないノスタルジックな雰囲気を感じさせます。暑くもなく、寒くもなく、空も真っ青という初秋は兼六園を訪れるのにおすすめの季節です。
例年9月には「中秋の名月」に合わせて、夜間の特別開園も行われます。兼六園には「月見橋」と名付けられたお月見にぴったりの橋も。加賀藩の歴代大名も、この場で満月を眺めたに違いありません。
晩秋はグラデーションの美しい紅葉
紅葉の季節の兼六園はいわずもがな、圧倒的な美しさです。赤、橙、黄色に加え、表現しがたい朽葉色、紅葉色の鮮やかなグラデーションが楽しめます。
水辺の多い兼六園では、水面に映る赤い木々にも注目してくださいね。もちろん、水辺だけでなく少し離れた「山崎山」にも注目!カエデやケヤキが多く見られる紅葉の美しいエリアです。
紅葉で染まる例年11月、兼六園では冬の準備も始まります。冬の兼六園の名物といえば、大きな松の枝を雪から守るために施される「雪吊り」。その雪吊りの準備が行われる様子が見られますよ。雪吊りの作業は12月ごろまで続けられ、冬を迎えます。
真っ白な景色を楽しむ兼六園の冬
雪の多い金沢の冬は、兼六園も真っ白に染まる季節です。日本庭園の冬はとても幻想的で美しいものですが、兼六園は冬の名物「雪吊り」が行われていることもあり、一層人気の高い季節でもあります。
松の木を守る円錐形の雪吊りは例年3月ごろまで続けられます。ライトアップも行われ、黄金色に輝く雪吊りを見ることもできますよ。
寒さ厳しい冬の金沢ですが、例年1月末ごろには少しずつ梅の花が膨らみ始めます。真っ白な景色のなか、ほんのりピンク色の芽を膨らませる梅の様子は風情がありますよ。本格的に咲き始めるのは3月ですが、まだまだ冷たい空気の中、梅林に近づくと梅の香りが漂います。
何度でも訪れたい「兼六園」へ
季節の流れによって、さまざまな風景を見せてくれる「兼六園」。花で彩られる季節もあれば、雪を味方にして表情を変える季節もあり、何度でも訪れたい場所です。いつ訪れても日本の美を堪能できる兼六園へ、ぜひ足を運んでみましょう。
- 兼六園
- 石川県金沢市兼六町1
- 18歳以上320円/6歳~18歳未満100円
- 年中無休(時雨亭除く)
- 3月1日~10月15日7:00~18:00(退園時間)、10月16日~2月末日8:00~17:00(退園時間)
- 公式サイト
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