幻の和牛に絶景クルーズも!広島を堪能&元気になる最新おすすめ旅スポット

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2022/11/23

県民もなかなか食べられない幻の「比婆牛」を存分に堪能

広島に、地元民でもなかなか味わうことができない「幻の和牛」があります。年間約200頭しか飼育されないという「比婆牛(ひばぎゅう)」です。

比婆牛を使った料理。image by:広島県

比婆牛は、広島では歴史ある肉牛。広島県北東部にある旧比婆郡(現在の庄原市)では、たたら製鉄とともに和牛の改良に古くから取り組んできた歴史があります。

農耕用の役牛から肉牛に転換される中、神戸牛などのルーツで知られる但馬牛から、最古の蔓牛とされる「岩倉蔓」など独自に交配された比婆牛が造成されました。

和牛のオリンピックで知られる「全国和牛能力共進会」で全国制覇2度など、いまや日本最高の和牛産地として知られます。

広島市内の高級料理店「肉割烹まさき」image by:シカマアキ

広島市内の高級料理店「肉割烹まさき(「き」は正しくは七が3つ)」は、比婆牛を使った日本料理を提供する人気店。特に、低温でもじっくり味わえる比婆牛の冷製調理された料理の数々は、見た目はもちろん味もじっくり楽しめます。

比婆牛を使った料理。image by:シカマアキ

例えば「比婆牛マルシンの菊花和え」は、希少部位のマルシンを炭であぶり、独特の口溶けが味わえる逸品。肉寿司の盛り合わせには、ランプやヒレの棒寿司も。

いずれの料理も、比婆牛ならではのコク深さ上品な香りやわらかい舌触りなどを存分に生かし、繊細な味わいはこの店ならでは。

なお、ランチとディナーはすべて前日までの予約制。ランチは昼御膳2,000円から、ディナーはおまかせのみ6,600円からとなっています。

  • 肉割烹まさき(「き」は正しくは七が3つ)
  • 広島県広島市南区段原1-6-9
  • 082-569-5553
  • 定休日:日曜
  • 12:00~15:00、18:00~23:00(月曜は夜のみ営業)
  • 公式サイト

瀬戸内の多島美を豪華クルーザー「シー・スピカ」で楽しむ。あのうさぎ島も!

瀬戸内の観光型高速クルーザー「シー・スピカ」image by:シカマアキ

瀬戸内海に浮かぶ多くの島々。その絶景を堪能するなら、2020(令和2)年夏に就航した観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シー・スピカ)」がおすすめ。


広島港から瀬戸内海の島々に立ち寄り、しまなみ海道にも近い三原港までのルートをおよそ半日かけて巡ります。

今回乗船したシー・スピカは、2023年のG7サミット(先進7カ国首脳会議)会場候補の1つである「グランドプリンスホテル広島」の桟橋から出発。

下蒲刈島の景色。image by:シカマアキ

海上自衛隊の艦船などが停泊する呉港、平清盛が日宋貿易のために開いたとされる海峡「音戸の瀬戸」などを通過した後、小さな島ながら美術館や庭園など見どころ多い「下蒲刈島(しもかまがりじま)」でいったん下船して島の散策が楽しめます。

続いて、「瀬戸内の軍艦島」といわれて現在も稼働する「契島」を船上より見学した後、「大久野島」に上陸。

島の生息するうさぎと触れ合える大久野島。image by:広島県

ここは昔から島のいたるところにうさぎがいる島としてよく知られ、うさぎとふれあうことができて国内外で人気の観光スポットです。

その後、生口島瀬戸田港もしくは三原港まで向かいます。下船地は選択可能。広島港からの東向きルートのほか、逆の西向きルートもあります(西向きルートでの下船は下蒲刈島ではなく大崎下島) 。

まだ新しい船で電源やWi-Fiも完備、乗り心地も抜群です。

  • SEA SPICA(シー・スピカ)
  • 082-253-1212(瀬戸内海汽船)
  • (例)東向きコース スタンダードプラン『SEA SPICAお手軽乗船プラン』日帰り 大人・小学生:6500円~7,500円
  • 運航日:4月1日~12月5日の月曜日・金曜日・土曜日・日曜日・祝日(2022年の場合)
  • 公式サイト

瀬戸内の地魚をワインとともに「瀬戸内醸造所」地域の食も発信

瀬戸内のワインと料理が堪能できる瀬戸内醸造所。image by:シカマアキ

瀬戸内海には、昔から地元ならではの「地魚」がいくつもあります。広島県三原市の瀬戸内海に面した場所にある「瀬戸内醸造所」では、美しい景色を絶品の料理とワインとともに味わうことができます。

瀬戸内醸造所は、かつて瀬戸内の産業の1つだった造船所だった場所に「新たに地元の人々が集う場所にしたい」と、地元出身のオーナーがオープン。

瀬戸内ならではの魚介類をはじめ、市場には広く出回らない魚、さらに野菜や果物なども地元産を使うなど、地域と連携して「食」を発信しています。

瀬戸内醸造所が手掛けるワイン。image by:シカマアキ

特にワインは「瀬戸内を旅するワイン」をコンセプトに、瀬戸内に面した農園で採れたブドウを使ったワインを開発。

アルコール度数が低めで、瀬戸内の名産である柑橘のような色合いなど、誰でも味わいやすく仕上がっています。

瀬戸内の地魚を使った料理など。image by:シカマアキ

ランチおよびディナーで提供される料理は、ワインに合う料理を意識したとのこと。

その時に採れる食材を主に使った季節の前菜盛り合わせ、瀬戸内小魚のオープン焼き、広島産烏賊(いか)のソテーなど。どの料理も広島、瀬戸内の旬の味が堪能できるのに加え、見た目の美しさも秀逸。

締めの自家製手打ち麵は地元の伊吹いりこ出汁が使われていて、あっさりとした味わいです。なお、料理のメニューは時期によって変わります。

  • 瀬戸内醸造所 レストラン mio
  • 広島県三原市須波西1-5-26
  • 050-3749-9902
  • 定休日:火曜、水曜(そのほか不定休あり)
  • ランチ:平日12:00~14:00、土日祝(1)11:00~12:30(2)13:00~14:30/ティータイム15:00~17:00/ディナー:18:00~22:00(ランチは予約優先、ディナーは2日前から2名以上の完全予約制)
  • 公式サイト

定番の宮島だけに止まらない広島の数多ある魅力

広島の定番観光スポットと言えば、平和公園原爆ドーム、そして世界遺産かつ日本三景である厳島神社がある宮島でしょう。

実はそれ以外にも、広島には魅力的なスポットが多くあります。

シー・スピカと瀬戸内の多島美。image by:広島県

原爆に関しては電動自転車で地元ガイドの話を聞きながら巡ると新たな学びを得ることができ、瀬戸内海も海の上から眺めるとまた違う美しさを知ることができるはず。

食べて観て動くことで「元気」も得られる旅。知られざる魅力にあふれる広島へ、ぜひえ出かけてみてはいかがでしょうか。

  • image by:広島県
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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