お得に賢く堪能!「金沢旅行」初心者におすすめな1泊2日名所めぐり

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2023/03/04

朝食後、荷物を預けてチェックアウト

image by:岡田すみえ

ぐっすりと眠れた翌日、朝食をいただきにいきます。1階にある和食料理店「空潮/空汐(そらしお)」では、小料理が楽しめます。

石川県産のおひつご飯を中心に、折り箱に並ぶ15種類の小料理と季節の焼き魚がメニューでした。

地元の食材をふんだんに使った小料理は、ひとつひとつの盛り付けも美しく、食べるのがためらわれるほどですが、箸が進みどれも美味しくいただきます。

ちょっと贅沢な朝食を楽しんだあとは、身支度を整えてチェックアウト。大きな荷物はホテル入り口にあるロッカーに預け、軽装で観光へ出発できるの嬉しい限り。

今回宿泊した「SOKI KANAZAWA」は、まちの観光を楽しんだ後に心身を癒し、ホッとできる滞在を通してリフレッシュと気づきを得る旅の体験を提供しているとのこと。

そのためフロントでは、金沢の街をどんどん体験してもらうためにスタッフ厳選の観光スポットや食事処、おすすめのコーヒーショップなど、ガイドブックには載っていない地元ならではの情報を提供してくれます。

この日は午後から武家屋敷跡を散策する予定があったので、その辺りの美味しいカフェ情報を得て、まずは金沢の人気スポット「ひがし茶屋街」へ向かうことに。

どこもかしこも美しい「ひがし茶屋街」

ここをわたったら「ひがし茶屋街」image by:岡田すみえ

2日目にまず訪れたのは、ホテルからは徒歩で約15分ほどの場所にある「ひがし茶屋街」。街並みを鑑賞しながら歩いていたので、あっという間に到着しました。

訪れたのが週末だったこともあり、たくさんの人でにぎわっていた「ひがし茶屋街」image by:岡田すみえ

軽く散策しているだけで、歴史的建造物がたくさん。美しい街並みはどこも見どころ満載です。


用水沿いに「長町武家屋敷跡界隈」へ。素敵な古書店を発見

image by:岡田すみえ

近江町市場に戻り、続いては「長町武家屋敷跡界隈」へ向かいます。ホテルスタッフのかたが教えてくれた「用水沿いを歩くと楽しいですよ」というアドバイスを参考に進んでいきました。

用水沿いにある街並み。image by:岡田すみえ

風情豊かな用水沿いは、まさにまち歩きにぴったり。あっという間にホテルのフロントで聞いたおすすめのショップのひとつに到着しました。

ただ残念ながら当日はタイミング悪かったようで、ショップはたくさんの人でおおにぎわい。とはいえ周辺には魅力あふれるお店がたくさんあります。

ちょっと道を逸れてその辺を散策してみると、古民家を改装した古本屋さんを発見しました。


本好きにはたまらない、雰囲気たっぷりな「オヨヨ書林」

image by:岡田すみえ

素敵な佇まいの古本屋さんの名は、「オヨヨ書林」。なかに入ると、書林という名の通り入り口から山のように本が積まれていて、これはもうお宝を探すしかない!とどんどん進んでいきたくなります。

美術書や小説・エッセイ、専門書など数えきれないほどの本がそろえられていました。

image by:岡田すみえ

なかには内田百聞などの発行当時の作品がいい感じに焼けているものまで、本好きにはたまらないものが満載です。

私は旅に関するアメリカのエッセイとcoyoteという人と旅をテーマにした雑誌で沢木耕太郎さんの深夜特急ノートを購入しました。

ちょっと寄り道したら見つけられるスポットは旅の醍醐味でもあり、またひとつ思い出を作ることができました。多分ここで買った本を読み返す度に、金沢のことを思い出すでしょう。

  • オヨヨ書林 せせらぎ通り店
  • 石川県金沢市長町1-6-11
  • 公式サイト

用水沿いに戻り、武家屋敷跡へ進んでいくと、ホテルのフロントで伺ったおすすめのコーヒーショップにたどり着きました。ホテルを出てからずっと歩きっぱなしだったので、ここで一服。

爽やかな店主ひとりで切り盛りしている、地元民でにぎわうカフェ(ホテルスタッフさんのおすすめなので、ここではあえて名前は伏せます)でカフェオレをいただきました。

ひと休みしたところで、次の的地へ向けて出発します。

加賀文化の深さを感じる「武家屋敷跡 野村家」

image by:岡田すみえ

次なる目的地に向け住宅地を進んでいたのですが、少しずつ街並みが江戸時代へタイムトリップしたかのように変わっていきます。

まずは目的的地の1つ目、「武家屋敷跡 野村家」を見学。こちらはきのう購入した「SAMURAI PASSPORT(サムライパスポート)」を見せるだけでスムーズに入場できました。

前田利家の直臣として従った野村伝兵衞信貞家で、1871(明治4)年の廃藩まで、家督は11代にわたったという由緒深い家柄とのこと。

野村家の展示資料館、鬼川文庫や、2階にある茶室では抹茶とお菓子をいただくことができます(有料)。

上段の間は、金に糸目をつけない総檜作りの格天井で、紫檀、黒檀材を使った繊密な細工造りで、畳下が桐板張りであるそうです。image by:岡田すみえ

腰を下ろして庭を眺めます。六尺に及ぶ大雪見灯篭やさくらみかげ石の大架け橋など加賀文化の深さが凝縮され、歴史の重みを感じるお庭でした。

  • 武家屋敷跡 野村家
  • 石川県金沢市長町1-3-32
  • 076-221-3553
  • 大人550円、高校生400円、小中学生250円
  • 休館日:12/26、12/27、1/1、1/2
  • 4~9月:8:30~17:30、10~3月:8:30~16:30(入館は閉館30分前まで)
  • 公式サイト

「金沢市老舗記念館」で伝統的町民文化をのぞく

image by:岡田すみえ

次は「金沢市老舗記念館」へ。武家屋敷が並ぶ街並みを進んで行くと大きな建物が目に飛び込んできます。

こちらは薬種業で栄えた中谷家の建物で、座敷、書院、茶室、金沢の伝統的町民文化を紹介。こちらも先ほどの「SAMURAI PASSPORT(サムライパスポート)」で入場しました。

image by:岡田すみえ

茶室は四畳半を基本とし、真ん中に炉が切られ、床の間・水屋を備えています。特に格式の高い商家では家の中に茶室を設けていたそうです。

image by:岡田すみえ

雪見灯籠などが随所に配置されている庭。飛石づたいに歩きながら進むこともできます。豪華絢爛なお庭も見応えがありますが、私はここのお庭が一番ほっくりできました。

この向かいにあるのは「前田土佐守家資料館」。こちらもパスポートで入場が可能で、加賀藩重臣家の資料を紹介していました。

  • 金沢市老舗記念館
  • 石川県金沢市長町2-2-45
  • 076-220-2524
  • 一般100円、65歳以上・障害者手帳(祝日無料)をお持ちの方およびその介護人100円(祝日無料)、高校生以下無料
    高校生以下 無料
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/29~1/3)、展示入替日(年2~3回)、2023/3/27、7/31、11/27
  • 9:30~17:00(入館は16:30分まで)
  • 金沢市老舗記念館

何度も足を運びたくなる、「金沢」の魅力

「長町武家屋敷跡」image by:岡田すみえ

初めて訪れた金沢の街を歩き尽くした1泊2日の旅。ちなみに人気の「21世紀美術館」は目玉の「スイミング・プール」が予約でいっぱいで見ることができなかったので、今回は予定には入れていませんでした。

見どころがコンパクトにまとまっているので、金沢が初めての人でも、目的地を事前にチェックしておけば名所や名産品を余すところなく鑑賞でき、お腹も満たされて大満足の旅となるでしょう。

行きは北陸新幹線でしたが、帰りは飛行機で。近江町市場から小松空港行きのリムジンバスが出ているので、それに乗車。約40分で小松空港に到着です。

それぞれの便に合わせてリムジンバスが発着しているので、かなり便利です。

小松空港から羽田空港までは45分ほど。あっという間の空の旅で東京へ戻ってきました。まだまだ魅力あふれる金沢、またぜひ訪れたいと思います。

  • image by:Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
  • ※一部内容を修正しました。(2023/03/08)
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旅をこよなく愛する編集者。情報誌やエンタテインメント誌、ビジネス誌などで編集・ライターとして経験を積み、中国上海、カンボジア・プノンペンでの在住経験も有。2015年に帰国してからフリーライターとしてワークスタイルを確立。幅広いジャンルのテーマで執筆している。

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