来日中国人が「ルール無用でガッカリだ!」と語ったリアルでヤバい国内事情
サービス業のホスピタリティにがっかり
「中国人はサービス業におけるホスピタリティの精神があまりないです。日本が特別かもしれませんが、日本独自の素晴らしい接客に慣れると、中国の空港やホテルの従業員の態度の違いに驚くこともあります」(中国出身)
日本では多くの企業において、ユーザーファーストを念頭に接客することが求められますが、ほかの国はそうとも限りません。
多くの国では「ユーザー(客)と店員は対等」という考えが一般的で、日本のような謙遜文化が必要とされないこともあるのです。
そのため、日本のサービス業のホスピタリティに慣れてしまうと、海外に出てがっかりする機会も多くなるでしょう。
中国で接客してもらう際にも「これが普通なんだ」と受け入れる気持ちが大切です。
日本と比べると衛生観念が低い
「日本と比べてどこもトイレが汚い。日本が綺麗すぎるし、都心に行けばはきれいなところもあるけど、床にトイレットペーパーが散乱していたり鍵が壊れたままだったり。日本では考えられない状態になっていることが多いです」(中国出身)
「田舎のほうに行くと、トイレのフタどころか便座もない、いわゆる『ニーハオトイレ』がまだありました。最後にいつ掃除したかわからないようなトイレも少なくありません。あと数年前までは、下水や排水溝から抽出し精製した油『下水油』が流通していたりしました」(日本出身/中国滞在歴5年)
もちろん高級な飲食店や百貨店などはトイレが整備されています。ただ、ローカルなお店になると、日本レベルのキレイさは期待しないほうがいいとも教えてくれました。
インターネットの規制が厳しすぎる
「インターネットの制限が多くて不便です。『VPN』を使用しないとLINEもYouTubeも利用できないし、日本では当たり前にできたことができないので不自由さを感じますね」(日本出身/中国滞在歴2年)
中国はインターネットの閲覧に関する規制が厳しく、国内では「LINE」や「Instagram」、「Twitter」「Google」といった一部のサービスを利用することができません。そのため日本で当たり前のように使っていたサービスが使えなくなることに、不便さを感じることもあるようですね。
マンションの入り口が遠すぎる
最後は、中国の住宅事情について伺ってみました。そもそも中国は一軒家がほとんどなく、「マンション」に住むのが一般的。土地の所有権は国家にあり、物件の購入者には土地を使用する権利が与えられます。
「中国の高層マンションは、数棟ごとに『小区』と呼ばれる区域を形成しています。それぞれの区の周りはぐるりと塀で囲まれていて、基本的に1~2カ所しか入り口がありません。敷地が広いので場所を地図で確認しておかないと、入り口にたどり着くまでに10分以上歩くこともめずらしくありません」(日本出身/中国滞在歴5年)
区画内にはスーパーマーケットや飲食店、公園などが整備され、外に出なくとも最低限の生活が送れるようになっているのだそう。
これもまた日本にはない文化ですね。今回は中国でのカルチャーショックについて日本人と中国人の皆さんにいろんなお話しを教えていただきました。
まさに所変われば品変わる。同じアジア圏でも、国が違えば文化が違うということがよくわかりました。これからも多文化や異文化に目を向け、お互いに理解しあっていきたいですね。
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