【入場無料】 京都1200年の食文化を感じられる「京の食文化ミュージアム・あじわい館」
季節の移ろいを感じる京菓子
色とりどりで見目麗しい京菓子は、四季折々の風物詩を反映しているデザインが特徴的です。職人の技が光りますね。
お茶を引き立てるものとして発展した京菓子ですが、上の写真は濃茶用の主菓子です。またの名を上生菓子と呼びます。
二十四節気ごとにお菓子の形が変わっていくところが楽しく、京菓子は季節を先取りして表現するのがお決まりです。季節を先取った京菓子でもてなすことで、お客さんとの会話も弾みます。
和菓子屋さんが実際に使っていた道具、菓子型なども間近で見ることができます。
実際の和菓子の材料を使って鑑賞用や展示用に作られる造形作品を工芸菓子と呼びます。あじわい館では、京都府の現代の名工が手掛けた工芸菓子を期間限定で展示しています。
発酵・保存技術の賜物、京漬物
京都のお土産として定番となっている京漬物。多種多様な野菜が栽培されていることや、海が遠いことや深い山間の集落も多いことから、発酵・保存技術が発達したことにより、独自の漬物文化が醸成されました。
三大京漬物は、しば漬け、千枚漬け、すぐき漬け。お店ごとに味の特徴があり、京都の食卓には欠かせないものとなっています。
京都の宇治茶は高級ブランド茶
京都は言わずと知れた高級ブランド茶「宇治茶」の生産地です。一大生産地となるのが京都府南部地域で、寒暖の差が大きく、風通しのよい谷合が広がり、茶の栽培に適した土地が比較的多いエリアです。
緑茶の製茶法を発明し、美しい緑色のお茶を庶民に広めた永谷宗円など、古くから新商品開発に熱心な人々が支えてきました。
茶葉の香りの違いを確かめる、体験コーナーも。お好みの茶葉は、お土産コーナーで購入可能です。
口当たりまろやかな京都のお酒
関西で灘(兵庫県)と並ぶ2大酒処の一つとして有名な伏見は、黄桜、月桂冠といった大手清酒メーカー発祥の地としても知られています。伏見は全国的に質の高い伏流水が豊富な土地で酒造りに最適です。
口当たりがまろやかでほんのり甘い、軽めの味わいが特徴。日本酒初心者や女性におすすめ。日本酒を醸造するための酒米の展示もあわせてご覧ください。
個性的なルックスがおもしろい、京野菜
京野菜とは京の伝統的な野菜、ブランド京野菜などのことを指します。海から遠く離れた平安京の食生活を賄うため、洛外周辺の地元野菜栽培が盛んになりました。また寺社への献上品として、遠方より優れた野菜の種や技術が集まりました。
京都盆地は地下水が豊富でかつ三方の山から運ばれる肥沃な土壌により、良質で特色ある野菜が多く栽培されるようになりました。
ちなみに、京都に海があることはご存じですか?京料理に欠かせない食材の一つに、ぐじ(甘鯛)という魚がいます。一定の品質基準をクリアしたものだけを「丹後ぐじ」として「京のブランド産品」に認定しています。