これはちょっと…外国人に微妙な顔をされるニッポンの「お土産」
相手によっては注意が必要かも?「神社関連グッズ」
喜ばれる贈り物の最後は、日本特有の「神社関連グッズ」です。神社は、基本的に日本にしかない宗教施設(日本人移民がつくった神社は除く)として、日本の伝統を肌で感じられる場所であり、有名な観光地になっているケースも多いので喜ばれるみたいですね。
海外の巨大Q&Aサイトを見ても、
- Pilgrim’s album(御朱印帳)
を日本のお土産に推している声を複数見た時には驚きました。お守りを含め、神社のアイテムは日本を感じやすいビジュアルがあります。日本に来た友人を神社に案内する際、御朱印帳やお守りの存在を教えてあげるといいかもしれませんね。
ただ、宗教が関係する贈り物には注意が必要な場合もあります。
筆者は以前、子どもの生まれたロシアの友人に「歯固めの石」を贈った経験があります。神社の境内で拾った石で、いわれを説明したら、すごく嫌がられました。
日本文化が大好きな人だったので、喜ばれるかなと思ったら、熱心なロシア正教の信者だったので、宗教に関係する贈り物にネガティブな感情を抱いたそうです。
宗教上のタブーや生活の違いに気を付けるべきこと
同じく筆者は、ヒンズー教徒のネパール人に「日本のお菓子」を贈って警戒された経験もあります。
日本のお菓子は海外で人気。コンビニエンスストアのお菓子ですら大好評です。
海外ジャーナリストの友人は「私の友だちは、インスタグラムに日本のセブンイレブンのお菓子をネットでアップしまくって、世界中の多くの人数からフォローされている」みたいな話をしていました。
現に、おすすめの日本土産を語る英語圏のQ&Aサイトには、
- A variety of beautifully packaged and delicious food(美しく包装されたおいしい食べものいろいろ)
といった声も見られます。
しかし、ヒンズー教徒の友人が、私の贈った日本のお菓子(『ポッキー』など)の成分をすごく気にしていました。成分表が日本語で読めない分、口にしたくない成分が入っていないか警戒されたのですね。
宗教や文化の違いで、喜ばれると思った贈り物が、かえって相手に不快な思いをさせるケースとなってしまいました。また、宗教上の問題でなく、贈る相手がビーガン(動物性食品を一切口にしない人)という可能性もあります。
喜ばれる・喜ばれないといった知識はもちろん大事ですが、どこの国に暮らしていて、どんな宗教を信じていて、どんなライフスタイルを送る人なのか、贈り物を用意するたびに、相手を思いやる気持ちが一番、大事なのかもしれませんね。
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