【京都の学校給食】給食甲子園準優勝の宇治田原町 が誇るおいしい給食って?
茶摘みや永谷園の食育出前授業、茶道クラブなど宇治田原町ならではの教育が充実!
給食以外にも地元に根付いたさまざまな取り組みがなされています。 校長の細矢先生にお話を伺いました。
「宇治田原町へ赴任して6年になりますが、みなさんとっても温かく、地域みんなで子どもたちを育てる、という意識が高いと感じます。
子どもたちが地域の活動に参加したり地域の方々に学校に来たりしていただく機会をこれからも多く作っていきたいですね。
そのことをとおして、子どもたちが地域の皆さんの考えや力を入れておられることを理解し、ふるさと宇治田原町を誇りに思う気持ちを育んでほしいと考えています」
そのために、具体的にはどのような取り組みをしているのでしょうか。
茶摘みや製茶体験、茶香服(ちゃかぶき)体験
毎年5月。新茶の時期に、地域の方にお借りしている茶園で、3・4年生が茶摘み体験を行い、摘んだ新茶は、次の時間に4年生が製茶体験をして試飲まで行います。
町役場やボランティア団体とも連携し、児童はお借りした茜たすきと、姉さんかぶりなどの茶摘み衣装を身に着け、茶摘みの雰囲気を一層盛り上げます。
5年生になると、茶香服体験も。茶香服とは、鎌倉時代から続く、茶種茶銘を飲み当てる遊びです。全問正解者は、参加者45名のうち、子どもと大人をあわせてもなんと4名!難しいながらも、みんなで和気あいあいと盛り上がってお茶の伝統文化を学ぶことができます。
宇治田原町がルーツ!永谷園の出前授業も
現在日本で飲まれている緑茶の製法を発明したのが、宇治田原町の偉人・永谷宗円。町内には、永谷宗円の生家を復元した建物も。宗円さんの命日にあたる5月17日は、「お茶漬けの日」として、宇治田原町の煎茶を使ったお茶漬けが、5・6年生の給食に登場。
また、宇治田原町は食品メーカー・永谷園のルーツであることから、永谷園による食育の出前授業が行われます。永谷宗円と永谷園との関係、朝ごはんの大切さの話や、お茶漬けクイズまで、笑いと驚きに包まれるユニークな授業内容です。
クラブ活動で大人気!茶道クラブ
4年から6年で実施するクラブ活動。バトミントンやサッカーなど人気スポーツと肩を並べるのが、茶道クラブ!校区内に在住の茶道の先生の指導のもと、お茶を点てていただきます。時には、先生の自宅の茶室で、本格的な茶道具を使ってお点前を体験する機会もあるそうですよ。
文化庁から「100年フード」の認定も!ご当地グルメ「茶汁(ちゃじる)」
茶汁とは、茶農家がお昼ご飯として食べていた即席味噌汁のこと。こちらは、文化庁から「100年フード」の認定を受けている、宇治田原町の郷土食なんです。
茶汁がいただけるのは、日本緑茶発祥の地、湯屋谷地区にある観光・交流の拠点「宗円交遊庵やんたん」。ちなみに「やんたん」とは、湯屋谷の愛称のこと。
施設内の「あばんずキッチン」では、宇治茶やお茶スイーツ、地元食材を使ったランチのほか、「茶汁」(11:00~14:00)を提供しています。
茶汁におばんざいが付いた「彩りの茶汁セット」(1,000円)。抹茶椀で茶汁を提供するスタイルは同店のオリジナルです。仕上げに、香ばしい番茶をたっぷりと注いだら出来上がり。
茶汁の具材は、春夏・秋冬で内容が変わります。写真は春夏バージョン。焼きナス、素麺、ハート型のニンジン、水菜、冬瓜、そして大豆栽培から手掛ける自家製味噌。秋冬になると、焼きナスが原木しいたけに、素麺がお餅に、冬瓜が大根に。
味噌と番茶の相性がとっても良く、美味しい!あっさりとやさしい上品な味わいでした。
テーブル席のほか、施設内奥にはこのような床の間付のお座敷もあるので、和の空間で癒しのひとときを過ごすこともできます。
今回は、お茶の名産地・宇治田原町で大評判の学校給食をいただきました。「美味しい給食があるから、学校が楽しい!行きたい!!」というモチベーションを子どもたちから感じました。宇治田原町のお茶グルメを食べてみたい!という方は、ぜひ、「宗円交遊庵やんたん」へお越しください。
■■INFORMATION■■
宗円交遊庵やんたん
TEL:0774-46-8864
住所:京都府綴喜郡宇治田原町湯屋谷尾華21
営業時間:10:00~16:00(11月~2月)/10:00~17:00(3月~10月)
定休日:水曜/木曜/年末年始
アクセス:京滋バイパス「南郷」インターより車で約20分
駐車場:あり
- source:KYOTO SIDE
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