【2024】京都の梅の名所11選〜春の訪れを告げる花〜

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2024/02/16

明智光秀が築いた城址で愛でる美しい紅白の梅

【亀岡市】丹波亀山城址/見ごろ:2月中旬〜3月中旬ごろ

丹波亀山城址の梅の花

画像提供:宗教法人大本

JR亀岡駅から歩くこと約10分。市の中心部にある丹波亀山城址は、天正5(1577)年ごろに明智光秀が丹波攻略の拠点として築いた城です。

当時、収容兵力は安土城を上回り、壮麗さでは大坂城を凌ぐ日本一の五重層塔型天守がそびえる立派な構えだったといわれています。しかし、明治時代の廃城令によって城郭が解体されると、所有者は転々。荒れ果てた城址は宗教法人大本が入手し、石垣などが修復されました。

丹波亀山城址の梅の花

画像提供:宗教法人大本

敷地内には、梅の花が咲き誇る梅林が主に正門(黒門)入口横の石垣付近と武道館前の2カ所にあり、紅梅や八ツ房梅、緑萼梅(りょくがいばい)など約500本の梅木が大切に育てられています。年によって変動があるそうですが、毎年1,200~1,500kg程の梅の実が収穫され、梅干しとして大本の食堂などで提供されています。

■■INFORMATION■■

丹波亀山城址(大本本部)
TEL:0771-22-5561(大本本部)
住所:京都府亀岡市荒塚町内丸1
神苑参観料:大本神苑拝観券300円(中学生以下は無料)
※大本神苑拝観券で、「ギャラリーおほもと」、花明山植物園、大本神苑内が参観可能
受入時間:9:30~16:00(申し込み受付は3時30分まで)
アクセス:JR亀岡駅から徒歩約10分

雪月花の三庭苑のひとつ梅苑「花の庭」で愛でる梅の花

【京都市】北野天満宮/見ごろ:2月中旬~3月中旬

北野天満宮本殿と飛梅

画像提供:北野天満宮

北野天満宮は、全国に約12,000社ある天満宮・天神社の総本社。境内には御祭神・菅原道真公(菅公)ゆかりの梅が50種、約1,500本が植えられており、なかでも御本殿前にある飛梅は、菅公が自邸の紅梅殿で愛でられていた同じ種の梅を、代々守り受け継がれてきた梅の木です。この御神木は、無実の罪で大宰府に左遷された菅公を慕って、梅の木が京の都から大宰府まで一夜で飛んで行ったという「飛梅伝説」伝承の木といわれています。

※大宰府は昔の表記です

北野天満宮 梅苑 花の庭

画像提供:北野天満宮

2月1日からは「雪月花の三庭苑」のひとつ、梅苑「花の庭」が開苑されます。雪月花の三庭苑とは、江戸時代の歌人・松永貞徳が作庭した妙満寺の雪の庭、清水寺の月の庭、北野天満宮の花の庭の総称で、江戸時代に名を馳せた名庭。

花の庭は明治時代の廃仏毀釈の際に失われてしまいましたが、独自の解釈によって2022年に梅苑の中に再興されたことで、雪月花の三庭苑が復興されました。

苑内は梅の木の間を縫うように続く散策路や展望台が設けられており、多用多種の梅の花を様々な角度から観梅することができます。

北野天満宮ライトアップ

画像提供:北野天満宮

また、2月23日からはライトアップが行われ、約700燈ものロウソクが梅の花を柔らかな灯りで照らし出す幻想的な光景を楽しむことができます。
 
◎梅苑「花の庭」
期間:2024年2月1日〜3月下旬
時間:9:00〜16:00 ※15:40受付終了
拝観料:大人1,200円/小人600円(梅茶・菓子付)
 
◎梅苑「花の庭」ライトアップ
期間:2024年2月23日〜3月17日間の毎週末(金・土・日)に公開
時間:9:00〜20:00 ※19:40受付終了
拝観料:大人1,200円/小人600円(梅茶・菓子付)

■■INFORMATION■■

北野天満宮
TEL:075-461-0005
住所:京都府京都市上京区馬喰町
拝観時間:7:00~17:00
アクセス:京福電車「北野白梅町」駅下車徒歩約5分/市バス「北野天満宮前」下車徒歩すぐ

小野小町ゆかりの地に咲く遅咲きのはねずの梅

【京都市】隨心院/見ごろ:3月中旬ごろ

隨心院の小野梅園

画像提供:隨心院

隨心院は991(正暦2)年に弘法大師空海の8代目の弟子にあたる仁海僧正によって建立された寺院。平安時代の歌人、小野小町が余生を送った場所としても知られており、境内には小町が朝夕、顔を映して化粧をしたと伝わる小町化粧井戸をはじめ、恋文の供養のために建立されたと伝わる文張地蔵など、ゆかりの史跡が多く残されています。3月上旬からは総門南側にある「小野梅園」が開園されます。

はねず踊りの様子

画像提供:隨心院

小野梅園では、遅咲きの梅として知られる「はねずの梅」や約200本の紅白梅が美しく咲き誇ります。また、毎年、3月の最終日曜日には勅使門前に設置された舞台で「はねず踊り」が開催されます。

はねず踊りとは、小野小町を慕って「百夜通い」をした深草少将の伝説をわらべ唄に合わせて踊る演舞。はねず色(薄紅色を指す古語)の着物に身を包んだ少女たちが、紅梅を花笠にして舞う様子は、愛らしくも見応えがあります。

◎小野梅園
期間:2024年3月9日(土)~3月24日(日)
時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
入園料:300円、小学生以下無料

◎はねず踊り
期間:2024年3月31日(日)
時間:11:00〜/12:30〜/13:30〜/15:00〜 ※演舞内容はこちらをご覧ください。
拝観料:大人1,000円/中学生/800円/小学生以下無料

■■INFORMATION■■

隨心院
TEL:075-571-0025
住所:京都府京都市山科区小野御霊町35
拝観時間:9:00〜17:00(受付終了16:30)
拝観料:500円
アクセス:京都市営地下鉄 東西線「小野駅」より徒歩5分

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