世界で存在感を増す「日本ワイン」その中心地・山梨県勝沼ワイナリーを巡ってわかったこと

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2024/03/16

勝沼醸造

重厚な雰囲気の日本家屋に歴史を感じる「勝沼醸造」エントランス  image by:小林繭

もう一軒、ワインロード沿いにある1937年創業の「勝沼醸造」も絶対に立ち寄ってほしい場所。こちらも築140年の趣のある日本家屋が目を惹く老舗ワイナリーにふさわしい佇まいで、建物を見るだけでも訪れる価値あり。

石蔵を改造した貯蔵庫も雰囲気あり!  image by:小林繭

正面から見ただけではわかりませんが、奥へ続く細い路地を歩くと、テイスティング&ショップスペースと蔵を利用した貯蔵庫があり、目の前には小川を挟んで大きなブドウ畑がひらけます。

ブドウ畑を眺めながら、ゆっくりとワインをいただける外のテラス  image by:小林繭

ブドウ畑を眺めるアウトドアテラスがあり、小川のせせらぎや小鳥の鳴き声をBGMにワインをいただくことができるなんて素敵すぎやしませんか?素通りしてしまうのには勿体無いフォトジェニックなワイナリーです。

  • 勝沼醸造
  • 山梨県甲州市勝沼町下岩崎371
  • 0553-44-0069
  • 勝沼ぶどう郷駅/塩山駅
  • 定休日:年末年始
  • 9:00~16:00
  • ホームページ

丸藤葡萄酒

日本じゃないみたいな雰囲気で迎えてくれる「丸藤葡萄酒」、旧醸造所  image by:小林繭

フォトジェニックという点において、ワインロードから国道20号を挟んだ南に位置する「丸藤葡萄酒」も紹介しておきましょう。

こちらは、ヨーロッパの片田舎のワイナリーを訪ねたような気分になれる場所です。120年の歴史を持つワイナリーで、「ルバイヤード」という名のワインが有名。

アンティークショップを訪ねたようなインテリアも素敵  image by:小林繭

ショップとして利用されている古い洋館の佇まいがとても素敵で、ワインバーのようにテーブルが点在するスペースには、ワイナリーの歴史やワイン製造に関しての資料も展示してあり、なかなか見どころ満載です。

「丸藤葡萄酒」の試飲セット。5種類500円  image by:小林繭

高台に位置するので、テラスからは勝沼の町が一望できるのもポイント。ANA国際線ファーストクラスに採用されたこともあるというこちらのワインは、その安定感が大きな魅力ではないかと思います。

  • 丸藤葡萄酒
  • 山梨県甲州市勝沼町藤井780
  • 0553-44-0043(電話受付時間 : 9:00 – 16:30)
  • 勝沼ぶどう郷駅
  • 見学参加費:200円(税込)※小学生以下無料
  • 見学開催日:土日/祝日
  • ショップ営業時間( 見学・試飲・販売 ):9:00~16:30
  • ホームページ
勝沼で買ってきたワインたち image by:小林繭

ゴルフや観光で勝沼周辺に行かれるということもあると思うので、時間がないときのために便利な施設も紹介しておきますね。

JR中央本線 「勝沼ぶどう郷駅」から車で8分ほどの場所にある「勝沼ワイン村」には、「ドメーヌ・ジン」「ラベルヴィーニュ」「Nikkawaワイナリー」「ヴィンヤード・キクシマ」「カーサ・ワタナベ」「日和ワイナリー」「The 997 katsunuma」「東夢ワイナリー」、の8つのワイナリーが集合しています。


こちらの施設はワインショップやレストランも併設された複合施設で、東夢ワイナリー運営の宿泊施設まで完備。1カ所で効率よくワインを選びたいときにおすすめです。

image by:photoAC

そして、日本最大級のワインショップとも言える「勝沼ぶどうの丘」の存在も。地下のワインカーヴで約200銘柄ものワインの試飲ができるという、規格の大きさが自慢の観光施設です。

山梨ワインをまとめて味わいたいという人向け。「勝沼ぶどう郷駅」から徒歩20分と車がなくても行けることも大きなポイントで、この施設を訪ねることを目的としたバスツアーも人気あり。

レストランや温泉も併設される一大観光施設なので、ゆるりと電車で訪ねて一日のんびりするのもいいかもしれません。

「新田商店」image by:小林繭

また、最後に個人的にとても気に入っている酒屋さんをご紹介したいと思います。

国道411号線からちょっと入った場所にある「新田商店」は、山梨のお酒やお米にこだわり生産者に代わってその商品の特性を伝えてくれる顔の見える酒屋さんです。

ワインだけでなく日本酒や焼酎の品ぞろえも充実していますが、特に山梨産ワインのラインアップに関しては右に出るものなしの素晴らしすぎるお店。

奥には試飲スペースもあり、なかなか手に入らない希少ワインも並んでいます。とにかく地産のワインのことをよくご存じなので、ワイナリーまで足を運ぶ時間がないときや、行きたいワイナリーがクローズのときには迷わず「新田商店」へ。

笑顔が素敵な奥様とどっしりとした旦那様お二人の気持ちのよい接客姿も素晴らしく、山梨ワインへの愛がいっぱいにつまったお店なので、きっとよき出会いが期待できるはず。

  • 新田商店
  • 山梨県甲州市勝沼町休息1560
  • 0553-44-0464
  • 勝沼ぶどう郷駅/塩山駅
  • 定休日:水曜
  • 9:00 ~ 17:00
  • ホームページ

今回は山梨の数あるワイナリーの中から本当にごくごくわずかを取り上げましたが、その、魅力が少しでも伝わったなら嬉しいと思います。

勝沼に限らず、塩山周辺や笛吹川周辺など他にもとにかくたくさんのワイナリーがあり、個性的なワイナリーも少なくありません。一度でまわれる数は限りがあるので、これはリピート必須となるのが当然。また別の機会にぜひ他のエリアのワイナリーを紹介したいと思っています。

「くらむぼんワイン」の駐車場 image by:小林繭

ちなみに、言うまでもありませんが、ワイナリー巡りの困った点は車がないと巡れないのに、車で行くと運転者は試飲ができないこと。

そんな悩みを解決できるワインフェスティバルが開催されるので、そちらもお知らせしておきますね。こちらはJR塩山駅近くにおいて開催される音楽と食とワインを楽しむフェス「塩ノ山ワインフェス」で、地元の数々のワイナリーが出店されるそうです。今年は4月13日に開催!気軽に電車で行けるのでおすすめです。

  • 塩ノ山ワインフェス
  • 山梨県甲州市塩山上於曽1072
  • 塩山駅
  • チケット代:前売3,500円/当日4,000円
  • 開催日時:2024年4月13日(土)
  • 10:00~17:00(ワインのラストオーダー16:30)
  • ホームページ
  • image by:小林繭
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※試飲の有無はワイナリーによって異なります。まれに無料のところもありますが、基本的に有料となります。
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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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