ゲゲゲ!リニューアルした「水木しげる記念館」に行ったら周辺も妖怪だらけだった
目玉おやじになれる!?妖怪菓子、実は味もかなり本格仕様
水木しげる記念館の隣にある、妙な雰囲気を醸し出す小さなお店。その名も「妖怪食品研究所」は、看板商品の「妖菓 目玉おやじ」を実に15年あまり販売し続ける、水木しげるロードで知る人ぞ知る名物店舗です。
平成20(2008)年開設。「昭和の妖しい研究所」をイメージしたといい、所長の魔女カオルと主任研究員の目玉ドクター、助手2名ら白衣姿のスタッフが接客してくれ、店舗内部の「秘密工場」には数十名が勤務しているとのこと。
「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する目玉おやじをリアルに再現したこの菓子、1個なんと500円。「水木しげるロードで一番高いお菓子」と言われます。
実は、明治7(1874)年創業、山陰きっての老舗「彩雲堂」(島根県松江市)の和菓子職人が1個ずつ丁寧に手作りした、餡をねりきりで包んだ上生菓子なのです。その価格に一瞬驚いて躊躇するものの、一口食べてみると納得の味わい。思わず抹茶がほしくなります。
箱入りのほか、食べ歩き用も販売。串に刺し、目玉おやじ風にポーズをして撮るのが観光客に人気です。販売場所はこの店頭のみ、通信販売は一切していません。
観光シーズンには長い行列ができ、営業時間内に早々完売になるとのこと。ぜひ一度買い、目玉おやじポーズとともに味わってみてください。
- 妖怪食品研究所
- 鳥取県境港市本町4
- 0859-42-5210
- JR境港駅より徒歩約10分
- 定休日:なし(臨時休業あり)
- 9:30~16:00(営業時間内完売の場合あり)
- ホームページ
境港の銘酒を作り続ける「千代むすび酒造」 縁起いいと定評
JR境港駅から徒歩5分、水木しげるロードに面して建つ地元唯一の酒蔵が「千代むすび酒造」です。慶応元(1865)年創業。会社名かつ銘柄名の「千代むすび」は、「永遠に人と人の幸せを結ぶ絆」を意味し、縁起が良いお酒として、地元そして日本酒愛好家らに長年愛され続けています。
特に、「強力(ごうりき)」という昔の酒米から作られた純米吟醸は、骨太でしっかりとした味わいながら、すっきりとした爽快感で人気が高いお酒。日本海の海の幸、松葉ガニなどとの相性も抜群です。日本全国そして海外約20ヶ国以上にも輸出しています。
酒造りの行程が間近で見られる「酒蔵見学」は、1名から申し込み可能(事前問い合わせ)で日本酒・焼酎・梅酒・糀甘酒のほか、鬼太郎グッズ、土産物などがそろう売店「岡空本店」、庭園を眺めながらお酒の仕込み水で煎れたコーヒーや焼酎カステラなどを味わいつつくつろげる茶房「蔵や」、立ち飲み日本酒バーも併設。水木しげるロードにはほかに、直営の「大正橋店」もあります。
- 千代むすび酒造
- 鳥取県境港市大正町131
- 0859-42-3191
- JR境港駅より徒歩約5分
- 酒蔵見学:お一人様1,000円~
- 定休日:なし
- 岡空本店 9:00~17:00/茶房「蔵や」 10:00~16:30
- ホームページ
鬼太郎列車が発着「境港駅」は水木しげるロードの観光拠点
水木しげるロードの出発点である「JR境港駅」は、米子駅から発着するJR境港線の終着駅です。灯台がある駅舎が特徴的で、名物「鬼太郎列車」は全6種類。列車が停車していると、駅の外からもよく見えます。
列車は外観だけでなく、車内も鬼太郎たちがデザインされ、キャラクターの声でアナウンスも流れます。JR境線の各駅は、米子駅「ねずみ男駅」、境港駅「鬼太郎駅」など妖怪名の愛称付き。
駅に隣接する「みなとさかい交流館」には観光案内所があるほか、レンタサイクルやWi-Fiも利用できます。駅前の「妖怪大壁画」も必見。駅前のバスロータリーから境港市を一周する「はまるーぷバス」は、境港観光にも便利です。松江駅や米子駅へ向かうバス、タクシーの乗り場もあります。
- JR境港駅
- 鳥取県境港市大正町1-28
- 9:00~18:30(みどりの窓口、係員改札対応)
- ホームページ
境港にある水木しげる氏の「生家」も訪ねてみると…
水木しげる氏の生家は、水木しげるロードから少し離れた境水道に面した場所にあります。生後すぐに大阪市内からこの場所へ引っ越し、1943(昭和18)年まで過ごしました。
現地には「水木しげるが幼少を過ごした地」の石碑があります。もし訪れるなら、うっかり通り過ぎて見落とさないように注意してください。
- 水木しげるが幼少を過ごした地の石碑
- 鳥取県境港市入船町23
- JR境港駅より車で約5分、徒歩約20分