1年で今しか出会えない絶景…写真映えバツグン「初夏」の幻想風景6選

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2024/06/08

昔話の風景を訪ねて、雲海の隙間から垣間見る「星峠の棚田」/新潟県十日町

運が良ければ見られる雲海と棚田の豪華すぎる絶景も。image by:Shutterstock.com

もうひとつ棚田の風景となりますが、こちらは新潟県十日町にある「星峠の棚田」。大小さまざまな大きさの水田約200枚が斜面に広がる様子がまるで魚の鱗のようだと称される、実に美しい棚田です。

一年を通してその美しさは折り紙つきですが、6月下旬ごろ運がよければ見られる雲海から覗く棚田の風景が白眉。

そのときの天気や気温等の条件がそろった早朝に現れる雲海と、一面を神々しい光で染める朝焼け、そして雲海の下に透けて見える棚田、とどれをとっても美しい風景が3つ合わさるというのもすごいことです。

新潟県十日町「星峠の棚田」image by:photoAC

雲海がなくとも十分に素晴らしいこの里山の風景は、次の世代にもそのまた次の世代にもずっと後世に残していきたい日本の原風景と言えるのではないでしょうか。

これだけ美しい絶景ですが、棚田自体は観光用地ではなく、地域の農家さんたちが先祖から受け継ぎ、大切に守っている私有地なんです。

近年なかなかの人気スポットとなっていますが、訪れる際には棚田には踏み入らないなどしっかりとマナーを守って絶景を堪能してくださいね。

【十日町市観光協会からのお願い】
棚田自体は観光用地ではありません。地域の農家が先祖から受け継ぎ、大切に守りながら、生業として耕作をしている場所であり私有地です。棚田を見学する際は、マナーの厳守をお願いします。また、星峠の棚田をはじめ、十日町市の棚田は後継者不足により地域の方のみでの保全が年々難しくなっています。いつまでも星峠の棚田の維持ができるよう、募金へのご協力をお願いいたします。
※展望台に募金箱が設置されています。
ゴミはポイ捨てせずに持ち帰るだけで地域の方々の負担は軽減されます。どうか、よろしくお願いいたします。
  • 星峠の棚田
  • 新潟県十日町市峠
  • 025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
  • まつだい駅
  • 冬季降雪による閉鎖期間:例年の目安:12月~4月下旬
  • 新潟十日町市ホームページ

京都で体験する大人の小粋な夕涼み「貴船神社の七夕笹飾りライトアップ」/京都

京都「貴船神社の七夕笹飾りライトアップ」image by:photoAC

フォトジェニックスポットにはことかかない京都ですが、近年、夏の京都観光は暑さが一際厳しい印象。そんな京都で涼を感じに訪れたいのが「貴船神社の七夕笹飾りライトアップ」。

たくさんの人の思いが込められた短冊。image by:photoAC

水の神を祀る総本宮には、この時期、参拝者の願いをしたためた短冊が飾られ、夕暮れどきになるとほのかな光に浮かび上がります。森の社に揺れる笹の葉と短冊が雅な情景として映り、この地が下界とは異なる境界の地であることを思い出すはず。

そもそも水と森に囲まれた「貴船神社」は京都の街中にくらべるとだいぶ涼しいので、大人の小粋な夕涼みタイムが過ごせます。夜の「貴船神社」を訪れる機会としてもおすすめ。

  • 貴船神社の七夕笹飾りライトアップ
  • 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
  • 075-741-2016
  • 貴船口駅
  • 開催期間:7月1日~8月15日
  • 時間:日没から20:00ごろまで
  • 京都観光オフィシャルサイト

夜明けのジャングルで出会う幻の花「西表島のサガリバナ」/沖縄県西表島

沖縄西表島の「サガリバナ」image by:photoAC

死ぬまでに一度は見たい風景として、幻の花とも呼ばれる「西表島のサガリバナ」を挙げる人も少なくありませんね。


沖縄の夏の風物詩であるサガリバナは、沖縄の梅雨が明ける6月下旬から8月の夜に花を咲かせ、日の出とともに散ってしまう一夜花。

マングローブの川はカヌーで。image by:小林繭

西表島ではマングローブの川の奥に群生するサガリバナをカヌーで見に行くことができます。夜明け前、真っ暗な川をサガリバナの甘い芳香に誘われてジャングルの奥地へと向かい、うっすらと空が白むころ薄暗いマングローブの川面に浮かぶサガリバナの風景と出会います。

淡いピンクカラーのサガリバナがジャングルに咲く幻想的な光景。image by:小林繭

夜明けのジャングルが花々で淡いピンク色に染まる、この世のものとは思えない幻想的な瞬間で、桃源郷に迷いこむことを許された者だけが出会える風景とも言えます。

サガリバナ自体は夏の間中花を咲かせますが、天候のほかマングローブの川を上っていくため潮の満ち引きが大きく左右します。また台風が来ると花が散ってしまうので、なかなか条件が難しく、それゆえに”幻の花”の異名を持つほど。出会えたときの感動はひとしおです!

新しい地を旅するたびに日本には本当にいろいろな風景があるな!と驚きますが、同じ地も訪れる季節や時間帯、タイミングによってまったく異なる魅力を魅せてくれることに地球のエネルギーを感じます。一年のうちで今しか出会えない絶景を探しに出かけてみてはいかがでしょう。

  • image by:Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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