心動かす体験を。旅のトレンドが大きく変化した2026年注目の旅行先10選
暮らすように滞在する地中海の街「ニース」(フランス)/148%増加

地中海に面した「ニース」は、海辺の散歩と旧市街の市場巡り、美術館鑑賞を軸に“暮らすように滞在する”のが似合う洗練された街です。
混雑を避けたい場合は春や秋の肩シーズン(繁忙期と閑散期の間の時期)が狙い目で、カーニバルや音楽祭などのイベントに合わせて訪れれば、旅程に特別な彩りが加わります。
エズやモナコ、カンヌへも日帰りで足を延ばしやすく、少しずつ表情の異なる海辺の風景を集める旅も定番の楽しみ方。ゆったりとした時間の流れを味わいたい方におすすめです。
地球と向き合う圧倒的な景観「ウルル」(オーストラリア)/148%増加

赤い大地にそびえる巨大な一枚岩と満天の星空、カタ・ジュタの雄大な景観が広がる「ウルル」は、“地球と向き合う”という表現がふさわしい場所です。アナング族の歴史や文化を学べるウォークやアート鑑賞を旅程に組み込めば、体験の深みが格段に増します。
さらに、1,200機のドローンでアナングの物語を描く光のショー「Wintjiri Wiru」が定常開催となり、日中の絶景に加えて夜の体験価値も大幅に向上しました。自然の偉大さを肌で感じたい方には必見の旅行先です。
ワクワクを取り戻す非日常空間「ネヴシェヒル」(トルコ)/171%増加

奇岩の谷や洞窟ホテルが点在する「ネヴシェヒル」は、「子どものころのワクワクを取り戻す非日常」が詰まったエリアです。日中は谷のトレイルや遺跡探訪、陶芸体験を楽しみ、夜は洞窟レストランでゆったりと過ごすという、メリハリのある1日を過ごせます。
天候に左右されない洞窟博物館や体験型アクティビティも充実しており、イスタンブール経由でアクセスしやすいのも魅力。短期間でも高い満足度を得られる、冒険心をくすぐる旅行先です。
断崖の僧院で心を整える「パロ」(ブータン)/172%増加

断崖にそびえるタクツァン僧院、要塞風のゾン、澄み渡る山の空気など、「パロ」は精神性の高さで知られるディスティネーションです。
自然や文化への敬意を重んじるブータンの観光哲学のもと、山歩きや僧院拝観、瞑想や読書をゆったりと織り込むことで、心身を整える滞在が実現します。谷を見下ろす絶景ポイントや森林の参道では、清らかな空気に包まれ、日常から離れた特別な時間を過ごせるでしょう。
春のパロ・ツェチュでは、鮮やかな仮面舞踏や祈りの儀式を通じて、ブータン文化の奥深さに触れられます。入域ルールや環境への配慮を守ること自体が“より良い旅の作法”となり、この地ならではの体験価値を形づくっているのです。
ボヘミアンな魅力が詰まった温泉都市「トビリシ」(ジョージア)/275%増加

ジョージアの首都「トビリシ」です。前年比275%という圧倒的な伸び率が、この街への関心の高さを物語っています。
石畳の街路に独立系書店や読書カフェが並ぶボヘミアンな雰囲気が魅力で、温泉やワインバーと組み合わせた“本を中心にした滞在”も自然に計画できます。
秋のトビリソバ祭では、市内の広場や公園が本片手にのんびり過ごせる空間へと変わり、イベントをはしごした一日の締めくくりに、ナチュラルワインを傾けながら「読書の余韻」を味わえるのです。
観光地としての知名度はまだ高くないものの、文化的な深みと独特の雰囲気が、新しい旅のスタイルを求める旅行者の心を強く掴んでいます。

2026年の旅行トレンドから見えてきたのは、「観光地」から「体験」へという明確な価値観の変化です。有名な観光名所を効率よく巡るのではなく、その土地で何を感じ、どんな気づきを得られるかが重視される時代。
セカンドシティや地方都市での穏やかな時間、自然の中でのリフレッシュ、現地の暮らしに寄り添う滞在など、多様な選択肢が旅行者を待っています。


