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フラガールからフラ女将(おかみ)へ。いわき湯本温泉が「粋」な街おこし

松崎 桃子
松崎 桃子
2016/08/23

「フラガールの生まれた街 いわき」がキャッチコピーの福島県いわき市。映画『フラガール』のヒットによってスパリゾートハワイアンズやいわきの街が広く知れ渡るようになりました。そんな中、「フラの街」で新たな動きが始まったようです。

炭鉱の町として栄えたいわき市

福島県いわき市は、県内最大の人口約34万8千人を抱える中核市です。かつて、平安時代の12世紀から関ヶ原の戦いまでは陸奥国の浜通り南部を支配した戦国大名の岩城氏の本拠地として栄えていた歴史ある場所でもあります。

明治初期からは、本州最大の常磐炭田の開発が進みましたが、のちにエネルギー革命とともに、このエリアの石炭産業も急速に減退していきました。

いわき市といえば、温泉の町でもあり、江戸時代には温泉地として栄えました。石炭産業の衰退とともに一時減退しましたが、その後、1966年に日本初の温泉リゾート施設の常磐ハワイアンセンター(現スパリゾー トハワイアンズ)の誕生。1990年に「スパリゾー トハワイアンズ」としてリニューアルオープンし、いまでは、”東北地方で最も集客力のあるリゾート施設”として知られています。

こちらのスパリゾートでは日本人によるポリネシアンショーを披露し全国にフラ文化を広めており、こちらがひとつの見所にもなっています。

いわき市は着実に観光都市への道に進みましたが、その後におこる東日本大震災の影響によって、観光客数が激減。そこで立ち上がったのがフラ女将という女将集団でした。

いわき湯本温泉の魅力を発信する女将集団「フラ女将」が始動!

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東日本大震災の影響でその後思うように回復しない中、温泉街の女将たちは「このままでは、わが子、孫の代には、いわき湯本温泉がなくなって しまうのではないか・・・私たちが愛してやまないこのまちを後世まで残したい。かつて、斜陽化したまちを救ったフラガールのように!」と想いを熱くし、自ら勉強し、意見を交わし合ってきました。

そんな中、昨年7月には、“フラ”の文化との融合によるまちづくりへの決意を込め「フラのまち宣言」をするなど、フラダンスでより一層いわきの街を盛り上げていこうと思いを固めました。

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そして、いわき湯本温泉・湯の華会でフラを踊る女将さんたちの総称として新たに「フラ女将」と命名。クリエイター集団として活躍するトコナツ歩兵団によるプロデュース。


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おすすめスポットや美味しいお店を教えてくれたり、ある時は「着物deフラ」(着物でフラを踊る)を踊るなど、「フラのまち」いわき湯本温泉の魅力を人々に伝えるために、「フラ女将」たちが、様々な活動を行っているんです。

街づくりの現状を話し合うミーティング

 

東京生まれ。構成作家、ライター。
パリ第8大学造形美術学部修士課程終了。パリ滞在を経て、自分が生まれた日本をもっと知りたい!と思うようになりました。特に芸術祭が開催される場所を巡るのが好きです!

フラガールからフラ女将(おかみ)へ。いわき湯本温泉が「粋」な街おこし
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