ハズレ自治体に気をつけて。地域おこし協力隊で失敗しない3つのコツ
こんにちは! ライターのShintaです。今年10月から地域おこし協力隊として、夫婦ふたりで宮崎県小林市に赴任しています。日々農家さんの活動を見学させて頂いたり、地元の魅力的な商品の掘り起こしなどを行いながら、「繋ぎ屋」というメディアで田舎暮らしの魅力、地方移住のリアルを日々発信しています。
さて、小林市に来てかれこれ1ヶ月。今後地域おこし協力隊への応募を検討している方向けに、少しばかり先輩の僕達から、伝えておきたいことをいくつかまとめてみます。
地域おこし協力隊の受け入れ自治体には当たりはずれがある
地域おこし協力隊に応募する際にしっかり情報収集していたので、僕たちは免れたと思っているのですが、言い方は良くないですが実際に「はずれの自治体に当たってしまった」という方の声はウェブ上でも見られます。
東京から高知への移住をきっかけに話題となった、プロブロガー・イケダハヤトさんの地域おこし協力隊記事も参考になりますが、実際に協力隊として赴任した方の中には、自治体に対して次のようなコメントを残している方もいます。
僕は今さら長崎市役所にも、地域おこし協力隊の担当部署であった地域振興課にも特に恨みを持っているワケでは無いが、人を呼ぶなら相応の環境を整えてからにして欲しい。 それもやらずに「予算はとってるから」という理由で「自分たちがおこす気もない」地域に協力隊を放り混まないで欲しい。
— 小島健一 (@kojimakenichi) 2014, 9月 2
地域おこし協力隊を受け入れる体制がまだまだ不十分な自治体というのは、きっと他にもたくさんあるはずですよね。こうしてみなさんが積極的にTwitterなどで外部に情報発信するかと言えば、そうではないわけで、こうして明るみに出ているのは氷山の一角に過ぎません。
ではどうしたら、いいのか。
前例がある、受け入れ事例のある、先輩隊員のいる地域へ応募する
まず個人的に重要だと思うのは思うのはこれです。少なからず先輩たちが先に入っていることで、自治体もゼロから導入するよりは慣れているでしょうし、協力隊員をいかに活用するのかということに関しても、経験値がゼロベースではないはずですからね。
実際、私が入った宮崎県小林市は先輩が6人いる地域でしたので、先輩隊員から様々なアドバイスを聞くことができています。参考になるのは先輩の活動報告もそうですが、こうしたことには気を付けろ!といった失敗防止策のようなものだったりします。
個人的に最もためになったと感じるのは、「地域に迎合し過ぎてはいけない」という話です。地域に住むとなるといろんな関係者からあれやこれやと言われることがあります。
もちろんその人のためを思って言ってくれるものがほとんどとはいえ、みな様々な立場から色々な意見を言ってくるので、全部聞いてしまうと混乱するわけです。
あくまで軸は自分が移住した理由や、移住したうえでどんな生活をしていきたいかという、そもそもの本人の意思を大切にした意思決定でないと、地域おこし協力隊としての生活もブレてしまいます。
人はついつい気に入られたい、好かれたいという気持ちが先行してしまいがちですからね。それ以上に、しっかりと自分を持って活動することが大事かと思いますし、実際に先輩たちは最初様々な話を聞いたうえで、これはアカン!という経験を踏まえて、そう言っているわけですから説得力もあります。
先輩がいると、こうしたありがちな地域おこし協力隊の失敗あるあるというか、受け入れる地域の無意識なトラップにかかりにくくなるというメリットがありますね。