ここ奈良県です。ヨーロッパの宮殿のような『奈良国立博物館』

Array
2017/05/12

仏教美術を中心とした作品の展示をおこなう奈良国立博物館は、明治を代表する洋風建築として、重要文化財に指定されている博物館でもあります。日本や世界各国の有名な建築を紹介する無料メルマガ「建築遺産ギャラリー」では、ヨーロッパの宮殿のようと、この博物館の建築デザインを高く評価。その建築の魅力について解説しています。

ヨーロッパの宮殿のような『奈良国立博物館』

明治を代表する奈良国立博物館(image by: wikipedia)

今回は近代建築史《奈良国立博物館》のご紹介です。奈良市登大路町にある、独立行政法人国立文化財機構が運営する博物館。

奈良国立博物館は、「帝国奈良博物館」として、1894年(明治27年)に建てられたもので、本館の設計者は、宮廷建築家として有名な片山東熊』です。

本館は、フレンチ・ルネサンス様式のレンガ造りの建物で、ヨーロッパの宮殿を思わせるような、淡いイエローカラーの外壁は、桁や窓縁のグレーの石材と調和し、美しいコントラストを見せています。

奈良で最初の西洋建築として注目され、入口を中心に左右対称の平屋造り、耐震のため窓を少なくし、屋上から光を採り入れる工夫など、堅固で重厚感ある造りです。

 

赤阪迎賓館などを設計した片山東熊の代表的な作品で、重要文化財にも指定され、現在、日本にある4つの国立博物館のひとつとして、仏教美術などを中心に、展示・保管されています。

『大仏頂曼荼羅図 12世紀』(image by: Wikipedia)
牛皮華鬘(image by: Wikipedia)

奈良国立博物館の本館は、2010年に「なら仏像館」と名前を変え、仏像専門の展示施設となり、2016年4月には、展示室が大幅に改装され、今も多くの来館者を集めています。

 

住所:奈良市登大路町50番地
Tel: 050-5542-8600
営業時間: 午前9時30分〜午後5時
観覧料金:一般 520円

image by: Wikipedia


※記事は無料メルマガ「建築遺産ギャラリー」より抜粋。メルマガ登録はこちらから。

 

いま読まれてます

歴史的な世界遺産の文化遺産を中心に紹介するメールマガジン。主に近代建築史、西洋建築史、日本建築史、東洋建築史の建築物を詳しく解説していきます。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら
登録!しよう
『 建築遺産ギャラリー 』

【著者】 建築士.com 【発行周期】 ほぼ週刊

 東京 さすが表参道。ウィスキーが飲める「大人の図書館」が静かなブーム ★ 1253
 全国 なぜシニア世代は「Facebook」を好むのか? その理由に思わず納得 ★ 2070
 東京 日本の最南端は東京都。都民の大半が知らない「東洋のガラパゴス」 ★ 1206
 全国 非公開: こんなに美しかったのか。外国人が撮った100年前の日本の写真 ★ 1191
 全国 これが日本の美女。古今東西「美人」と呼ばれた女性たちの変遷 ★ 2893
 大分 女性の混浴温泉体験記。泥浴で肌もツルツルになる別府温泉保養ランド ★ 407
エアトリ 100%、ピュアです。初体験が詰まった「ニュージーランド旅」が最高な理由
ここ奈良県です。ヨーロッパの宮殿のような『奈良国立博物館』
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます