美味しいパンで町おこし…障害者支援の枠を超えて広島で人気拡大
パン屋「BROTO」を通して目指す町おこしのあり方
「障害がある人もない人も、子どもも高齢者も、地域でともに暮らし、ともに役割が担える、そんな町づくりのきっかけになればと思っています。お互いを自然に認め合うためには、それぞれに役割が必要です。役割を担うことで自分自身を認めることができ、そのことで他者を認めることもできると思います。自分自身が幸せでないと、人を幸せにすることはできません。だから、私は自分が楽しいと思えることを提案し続けていきたいです。お店作りもそうですし、介護や福祉という既存の概念にもとらわれず活動していきたい。 今は『安浦町』という町全体のことを、町の方々と考えているところです。職業、年齢、性別関係なく、町づくりについて話し合っています。そこに BROTO や豆ナ茶屋、くれんどで働く障害者や職員も関われて、その一端を担えたら…と、思っているのです」
と話します。
地域創生という言葉をよく耳にするようになったこの頃。地元の人たちと協力して土地の名物を復活させる、都会から人を呼び込む仕掛けを作るといった、地域に根ざした活動をクリエイトする人たちがどんどんあらわれている。
そして彼らと関わっているうちにいつのまにか自分もその一端を担っていた…それは「楽しみ」という心の燃料となり、人生を創造していくのかもしれない。
「福祉から発信する地域デザインっていうのも面白いかなって。『福祉』×『食』で新しいカタチの地域デザインを創っていきます」
と大本さん。これからの呉市安浦町から目が離せない。
こちらは大本さんのブログ。BROTO で働く様子も紹介されている。
パンと雑貨のお店 BROTO
広島県呉市安浦町中央五丁目 12-25
電話・FAX:0823-84-3868
営業時間:10:00~16:00(日月祝は定休日)
公式サイト「地域ネット くれんど」
- image by:御田けいこ
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