なぜ徳島が1位? 外国人に人気の温泉ランキング『温泉総選挙2017』
海外に向けて積極的にPRしている温泉地や、外国人に配慮した取り組みで外国人観光客を増やしている温泉地がエントリーしているこちらの「外国人おもてなし部門」。外国人に人気の意外な場所がトップ5になりました。
1位は秘境の温泉地『大歩危・祖谷温泉郷』(徳島県三好市)
外国人おもてなし部門の1位に輝いたのは、徳島県三好市の「大歩危・祖谷温泉郷」。徳島県の温泉地が1位とは意外ですよね?
大歩危・祖谷温泉郷とは、祖谷温泉、祖谷渓温泉、新祖谷温泉、大歩危温泉、大歩危峡温泉の総称で、こちらの温泉郷はJR徳島駅から特急で約1時間30分のところにあります。
日本三大秘境のひとつ「祖谷」や国の名勝「大歩危」の山あいにある温泉郷には一軒宿が点在しています。山々を眺めることができる大浴場や露天風呂が人気で、秘境のムードが漂うのが魅力です。中でも祖谷温泉は日本三大秘湯の一つとして知られています。
Onsen. Sunset. Occasional clatter of single car trains. View from my room. Oboke in Tokushima isa good place. #japantravel #holiday pic.twitter.com/janIlEhRbx
— Athena Lam (@cupandtheroad) 2017年7月14日
「温泉。サンセット。 時々が来る列車の騒々しさ。部屋からの眺め。徳島の大歩危はとても良い場所!」 フランス人の旅行者は…
Jour 13 : #Shikoku – #Tokushima. Un bon dîner (ramen fromage oeufs curry). Un bon onsen le meilleur jusqu’à maintenant (Aratae no Yu) ! pic.twitter.com/5WtUwuxcpp
— François Delbrayelle (@fdelbrayelle) 2017年1月10日
「 #四国- #徳島。夕食 (チーズ卵カレー ラーメン)。今まで最高の良い温泉」
Iya Onsen, Tokushima, Japan. pic.twitter.com/rLhUFrbufS
— (∂ + m) ψ = 0 (@MarioZombieKill) 2015年2月13日
「祖谷温泉の徳島にいるよ」
谷底で楽しむ露天風呂『和の宿 ホテル祖谷温泉』
祖谷渓谷にたたずむ一軒宿の『和の宿 ホテル祖谷温泉』。一日に2千トンもの温泉が湧出しています。もちろん、源泉かけ流し。ケーブルカーで下った谷底にある渓流沿いの露天風呂が有名です。山々を見上げながらの絶景が楽しめます!
和の宿 ホテル祖谷温泉
住所:徳島県三好市池田町松尾松本367-2
Tel: 0883-75-2311
営業時間:8:00〜17:00
入浴料(内湯のみ)大人500円 小人300円 /(露天風呂+内湯)大人1,500円 小人800円
天空の露天風呂 湯元新祖谷温泉『ホテルかずら橋』
祖谷温泉は谷底でしたが、こちらはケーブルカーで登る天空露天風呂が名物。筍の湯、雲海の湯など、5つの湯を楽しむことができます。秘境の祖谷を満点の星空と共に満喫できるなんて、最高ですね!
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳33-1
Tel: 0883-87-2171
営業時間:10:00~16:00
入浴料:大人1,000円 小人500円
他にも、大歩危、小歩危の渓谷の見晴らし抜群の『大歩危温泉 サンリバー大歩危』、大歩危を一望できる『峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか』、大浴場から祖谷渓谷の原生林を見渡すことのできる『祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯』の温泉地があります。
いくつもの温泉地の中でも、外国人観光客にこの温泉地が人気なのはなぜなのでしょうか。三好市役所の観光課に人気の理由を伺ったところこのように話しています。
「大歩危・祖谷は絶景に恵まれている地域です。中でも注目されているのが、日本3奇矯「祖谷のかずら橋」、名勝「大歩危」、そして、ミシュラングリーンガイド2つ星「祖谷渓」です。また、桃源郷のような別世界「落合集落」など、日本古来の生活が息づいている地域であり、「かざらないおもてなし」が好評です。食は地元のこんにゃくや豆腐、おいもを味噌で味付けした「でんがく」や「祖谷そば」が有名です」(三好市役所の観光課)
やはり、三次市ならではの見応えある観光スポットや独特のカルチャーが外国人観光客に人気の理由となっているようです。
観光スポットが豊富!
温泉だけではありません。人口3万人弱の市に、昨年訪れた外国人観光客は4万人以上も訪れるという三好市には「大歩危(おおぼけ)・祖谷(いや)エリア」を中心とした観光スポットが豊富です。
日本三奇橋の一つとされている「かずら橋」。かつて先人たちの知恵が詰まった原始的な吊り橋はいまも現在に受け継がれています。
つる植物であるサルナシを使って編み重ねられた橋はまさに日本の歴史と伝統を感じさせる橋。外国人の旅行客が興味が沸くのも自然のことでしょう。
何と言っても、毎晩19時〜21時あいだの「かずら橋ライトアップ」は一見の価値ありです。
また、吉野川中流域に位置する渓谷の名勝「大歩危」の見晴らしも絶景!
谷底から200メートルの高さから、度胸試しで放尿した旅人が由来となって建てられたと言われているこちらの小便小僧。観光スポットに一役を買っています。
「絶景」、「秘境」、「秘湯」「古き良き日本」など好奇心をくすぐるキーワードで外国人観光客を魅了しいる大歩危・祖谷温泉郷。三好市はすでに訪日外国人向けにPR活動に力を入れており、2010年から2014年の間に外国人観光客の数は4倍にも増えました。今後もこの地に訪れる人たちはさらに増えそうですね。