春になり草木も芽吹き、自然を感じる登山などのアクティビティを楽しむにはぴったりなシーズンです。でも、実際に都内から登山を体験しに行くとなると、場所も遠いし、時間もかかるし…と躊躇（ちゅうちょ）してしまうこともありますよね。

そこで今回は、都内から日帰りで、初心者や子どもでも登りやすい首都圏近郊の名登山スポットを、厳選してご紹介します。

高尾山／東京都八王子市

東京都八王子市の「高尾山」は関東三大本山の一つで、国内外からの多くの登山客が訪れます。高尾山は新宿から京王線で直通1本、1時間ちょっとで最寄りまでたどり着ける、初心者にはうれしい山でもあります。

もしかすると、新宿から乗り過ごして終電で訪れてた経験がある…という方もいるかもしれませんね。

高尾山の楽しみといえば、高尾山薬王院に参拝したり、さる園や野草園、茶屋などに立ち寄るなどさまざま。また、標高599mの山頂からの景色は「関東の富士見100景」に選定されているほどの絶景です。

最寄り駅は京王電鉄高尾線の高尾山口駅で、さらに中腹までケーブルカー・リフト利用をすると約40～50分で山頂に到着できますよ。

御岳山／東京都青梅市御岳

東京都青梅市にある標高929mの山「御岳山（みたけさん）」は、苔むした岩場に清流が流れる散策路「ロックガーデン」で有名です。特に夏には山野草、秋は渓谷の紅葉が楽しめ、その美しさは息を飲むほど。

まずは最寄駅のJR青梅線御嶽駅からバスとケーブルカーに乗って、標高831mの御岳山駅を目指しましょう。

途中には、御岳平リフトで約2分間の空中散歩、ムササビ観察会などを開催している御岳ビジターセンター、武蔵御嶽神社などがあり、楽しさ満点の登山が体験できます。

日の出山／東京都西多摩郡日の出町

東京都青梅市と日の出町の境にある「日の出山」は、初日の出スポットとしても人気です。標高は902mの山頂からは、関東平野の開けた景色が一望でき、晴れた日には東京スカイツリー（R）も遠くに望めます。

登山口は2つありますが、初登山であれば「白岩の滝」入口から登って、清らかな白岩の滝のマイナスイオンを浴びるコースがおすすめです。

また麓には、美肌の湯として知られる日帰り湯「生涯青春の湯 つるつる温泉」があるので、登山の汗を流して体をじっくり癒して帰るのもいいですね。

鋸山／千葉県安房郡鋸南町鋸山

千葉県安房郡鋸南町と富津市の境にある標高329mの「鋸山（のこぎりやま）」は、石切場としての歴史ある山で、岩や崖の景観が迫力満点です。

ハイキングコースは、切り立った岩肌の下を散策する「車力道コース」と、自然観察しながら山歩きできる「関東ふれあいの道コース」の2つあります。

また、山麓駅から山頂駅までを約4分で結ぶ「鋸山ロープウェー」も運行しているので、無理せずのんびりサクッと登山を楽しむことが可能です。

見どころは、なんといっても高さ31mの日本一の大きさを誇る「磨崖仏（まがいぶつ）」です。そして晴れた日には360度の大パノラマが一望できる、迫力ある山頂の絶景も見逃せません。

日和田山／埼玉県日高市

「日和田山（ひわださん）」は、埼玉県日高市にある標高305mの山です。標高があまり高くなく登山しやすいので、小学生の遠足地としても人気のため、子ども連れの初心者にもおすすめです。

最寄駅の西武池袋線の高麗（こま）駅から登山口までは、徒歩約20分。登山コースは、ゆるやかな傾斜の女坂と岩場のある男坂があるので、体力に合わせて選べます。

また頂上からは日高市一帯が見渡せ、雪が少ないため1年を通してハイキングも楽しめますよ。

宝登山／埼玉県秩父郡長瀞町

埼玉県秩父郡長瀞町にある「宝登山（ほどさん）」は、標高497mの山です。パワースポットとしても有名な秩父三社のひとつ「宝登山神社」があるので、まずはここを参拝して、登山スタートです。

山麓と山頂は宝登山ロープウェーが結んでおり、その景色は圧巻です。このロープウェーは、秋には雲海を鑑賞できる早朝運転の「雲海鑑賞便」や、最終便を繰り下げる「夕やけ鑑賞便」も運行しています。

image by:MMpai/Shutterstock.com（高尾山）

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

※記載内容に一部誤りがあり、修正いたしました。（2019年3月29日）