西舞鶴の漁師町に佇む総二階の木造レトロ銭湯「日の出湯」へ

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2019/03/01

2階はかつて町の人の交流の場だったのか??それとも

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「この建物は2階に20畳の座敷があるんです」と高橋さん。それはぜひ! ということで早速、2階を見せていただきました。

1階の先頭部分は手を入れていますが、ここは建築当時のまま。床の間に付書院、違い棚、欄間まである立派なお座敷。そして日当たりがいい~!

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「ここが不思議なのは、かつて女風呂の脱衣場の階段が付いていて、女湯の方からしか上がられなかったんです」と高橋さん。

そういえば、昔はお湯に入った後、男湯の2階には一息つく場所を持つ銭湯もあったと言う話を聞いたことがあるので、もしかしたら男女逆だった時代があったのかしら??(階段がある分、女湯の脱衣場の方が少し広かったんですね)

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2階からの見る吉原の家並も風情があります。お風呂上り、ここに縁に座って夕風に当たりながら通りを眺めながら、ラムネなんか飲んだら最高だろうな~。

お風呂のお湯は100%天然水

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浴場のすぐ裏は釜場になっています。お祖父さんの代はコークス(石炭の炭素部分だけを残した燃料)で沸かしていたそうなのですが、先日、それをおがくず(木屑)に代えたいという届出書類が見つかったのだとか。

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浴場と釜場の間には立派な石が

「燃料はおがくずですが、炊き付けはかまぼこ板の端切れなんかを使っていました」。なるほど、舞鶴といえば、かまぼこですからね。高橋さんに伺うと吉原には、かつては27軒もかまぼこの工場があったのだとか。

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町の人だけでなく、全国の銭湯ファンからも愛されている日の出湯。ですが、お祖父さんの代の頃、一時、近所に、おしゃれなタイルの銭湯が出き、日の出湯は古めかしいと客が減ったことがあったのだとか。

閉店も余儀なくされたそうですが、苦しい時代をふんばって耐え抜き今の時代に残してくださいました。


街歩きと共に、お風呂を楽しむのもいいですし、前回訪れた若の湯は、駅と日の出湯の間にあるので、はしご銭湯をするのも楽しそうですね~。(自転車は西舞鶴駅にある「まいづる観光ステーション」さんでお借りしました)

  • 日の出湯
  • 京都府舞鶴市字東吉原297
  • 0773-75-0366
  • 定休日:土
  • 16:30~20:30
  • source: KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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