日本「文化」がトレンド?爆買い中国人観光客が変化した理由
日本を訪れる外国人観光客数は2011年以降、右肩上がりに増え続けています。
日本政府観光局(JNTO)が発表した情報によると、2018年度には初の3,000万人を突破。政府が掲げている「2020年、訪日外国人旅行者を4,000万人に」という目標にだんだん近づいてきましたね。
「EC法」施行により、中国人の消費行動が変化?
外国人観光客は世界各国から訪れていますが、なかでも中国からの訪日客が目立っています。
2019年2月の国別の訪日客数(PDF)を見てみると、中国からの観光客が最も多く、その数はなんと約72万3,600人。旧正月である2月の春節の時期には、 岡山県岡山市の人口(約71万9,000人)と同じくらいの中国人観光客が日本を訪れたということになります。
一時期は「爆買い」とよく耳にするほど、多くの中国人の方々がショッピングをメインに楽しんでいました。いまでも銀座や新宿などの高級ブランドや家電量販店では大量に買い物をする訪日外国人旅行者を見かけますが、ここ最近、中国人観光客の「日本でしたいこと」が変化しつつあるようです。
その背景には、海外で購入した商品の転売を規制する「中国電子商取引法(EC法)」が施行された影響があるのかもしれません。
今回、中国の消費情報と現地のSNSデータの分析ツールを提供するWEBメディア「中国トレンドExpress」が、中国人訪日客が求めていることについて分析し、その結果をランキング形式で発表しました。
そこで今回はランキングのなかから10の「中国人の日本でしたいこと」を、その理由を踏まえながらご紹介していきます。
どうやら中国でも体験できるのに、わざわざ日本で体験したいと思うことがランクインしているようですよ。
第10位「和菓子を作りたい」
第10位には「和菓子を作りたい」がランクインしました。日本の伝統的なお菓子である和菓子は、季節によってさまざまな種類を楽しめます。
例えば桜が咲き誇る4月は「桜餅」、5月は端午の節句でおなじみの「柏餅」のように、和菓子は季節の風物詩でもありますよね。
そんな和菓子がいま、中国のSNSで話題を集めているのだとか。和菓子は食べるだけでなく、見ても楽しむことができる、いわゆる「SNS映え」するスイーツのひとつ。
さらに日本各地で実際に和菓子作りを体験することもできるので、中国人観光客からも注目されているのです。
各地に和菓子作りが体験できるスポットがありますが、やはり和菓子といえば伝統と文化のまち・京都を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
歴史ある古都・京都には、八ツ橋をはじめとした和菓子の専門店がたくさん。伝統的な和菓子作りや八ツ橋作りなどの体験ができるお店もあるそうですよ。京都へ行った際は、ぜひ体験してみたいですよね。
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