“京都のお伊勢さん” 天橋立にある元伊勢・籠神社と海の京都の葵祭

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2019/04/05

海の京都で見る「葵祭」

冠などに藤の花をつけています

ところで籠神社では毎年、4月24日に「葵祭」が行われます。「え? 宮津市で葵祭?」 と思われた方もいらっしゃるのでは? 実はその歴史は古く、はじまりは紀元前507年。当初は「藤祭」と呼ばれていましたが、下鴨神社と上賀茂神社で行われる「賀茂祭」が「葵祭」と呼ばれることになったことから、こちらも名を変えたと言われています。

ゆえに下鴨・上賀茂神社で行われる葵祭の行列に連なる人々は葵の葉をつけますが、こちらは藤の花をつけるのが決まりなんですよ。

丹後特有の奉納神事も見どころ

笹ばやし

そしてこのお祭り、丹後特有の芸能・太刀振り(たちふり)に笹ばやし、神楽、大神楽、大獅子など、地元の人々による奉納神事がとっても面白いので、ぜひ現地で御覧になってくださいね。

大神楽
神楽

まず、朝9時頃、神輿の出発を前に道を清めるため神楽が行われます。そして9時40分頃、祭の知らせを告げる一番太鼓が打たれ、10時から本殿にて祭典が行われます。祭典の要となるのは五穀豊穣や大漁祈願、万物の平和を祈ると共に、祭神の再誕・再生を示す「御生れ神事(みあれしんじ)」。

太刀振り

本殿で祭典が行われている間も、境内では奉納神事が行われており、境内のあちらこちらで太刀振りや神楽、笹ばやしなどが繰り広げられます。

奉納神事の中でも太刀振りは勇壮で目をひきます。参加するのは子供から青年までで、襦袢(じゅばん)にたすき掛け、タッツケ袴を履いて、白ハチマキ、手甲(てっこう)、白足袋、草履ばきというスタイル。お囃子に合わせ、白紙を細く切ったシデで棒の両端を飾り、先端に刀を付けた太刀を振るのですが、これがとてもカッコイイんですよ!!  

本宮御鎮座1300年を記念し、60年ぶりに大神輿が復活!

祭典が終わると神様を神輿に乗せて行列する神幸祭が行われます。実は今年、本宮(籠神社)鎮座1300年を記念し、大神輿(上記写真)が復活するんですって!

以前は大神輿を担いでいましたが、担ぎ手不足などから、小型の鳳輦(ほうれん)に代行されていました(上記写真)。それが今年、修復・復活するそうなんです。これは見ものですね!

道中でもさまざまな芸能が行われますが見どころは「縄手振り」。一列に並び同じ所作で太刀を振る様子は圧巻です(写真は籠神社の境内で行われている縄手振り)。


巡幸が終わり、午後1時頃に神輿が帰ってくると還幸祭がはじまります。神輿が社殿の周りを一周し、神様の御霊(みたま)が本殿へ移され、神事が行われます。その頃、神門前でも奉納神事が行われます。

ここでの見どころは、大きくジャンプをして本太刀を飛び越える所作。これは選ばれた人しかできないんですって。より高く飛ぶ方が良いそうで、「よう跳ぶもっと跳べ!」と声がかかるそうですよ。

葵祭の時だけ授与される「御生れ守」

さて、海の京都で行われる「葵祭」。歴史が深く、奉納神事もとても興味深いものばかりですね。まだまだいろんな見せ場がありますし、再誕する神様のお力が籠(こ)められた「御生れ守」は、葵祭の日だけ特別に授与されるそうですよ。

今年は4月24日(水)に行われます。改元まであとわずか! 籠神社で行われる平成最後の「葵祭」に出かけてみてはいかがでしょう。

  • 丹後一の宮 籠神社
  • 京都府宮津市字大垣430
  • 0772-27-0006
  • 開門時間:7:00~17:00
  • https://www.motoise.jp/

source:KYOTO SIDE

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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