城めぐり愛好家が愛する、一度は行きたい「海城・湖城」TOP10【2019】
第6位 長浜城/滋賀県
織田信長の家臣の羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が、1575(天正3)年に完成させた「長浜城」。1582(天正10)年までは秀吉の居城でしたが、その後の城主は何回も変わり、豊臣氏が滅ぶと城も取り壊されました。
築城当時の絵図面などが残っていないため、その姿は詳しくはわかりませんが、取り壊しで出た材料が彦根城築城のため使われていることから、彦根城の天秤櫓は長浜城の遺構であるといわれています。
ちなみに現在の長浜城は、1983(昭和58)年に建設されたもので、内部は歴史博物館です。
第5位 高島城/長野県
豊臣秀吉の家臣の日根野高吉が、安土桃山時代末期に築いた「高島城」。諏訪湖のほとりにあり、湖とまわりの川の水を守りの要とした水城です。城が湖水に浮いて見えるため「浮城」とよばれました。
明治時代の廃藩置県で城郭は撤去され、跡地は公園として開放されましたが、住民が城に寄せる思いは強く、1970(昭和45)年に天守、冠木門、角櫓などが復興されました。また築城当時の石垣の一部が残っています。
第4位 宇和島城/愛媛県
安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて藤堂氏や伊達氏が築城したときは、海に面した地形を活かした城構えだったといわれている「宇和島城」。
現存するもので目を引くのは天守。宇和島藩主の伊達宗利が1666(寛文6)年ごろ建てたもので、唐破風や千鳥破風などが太平の世を象徴するものとして評価されており、重要文化財でもあります。
また登城口にある上り立ち門は、武家の正門とされる薬医門形式ですが、現存するものとしては最大級であるだけでなく、最古期まで遡るのではないかともいわれています。
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