秘境ならではの哀愁。どこか懐かしい西日本にある「無人駅」5選
枕崎駅/鹿児島県枕崎市
「枕崎駅」はJRの始発・終着駅のなかではもっとも南にあります。いまの駅舎は2013(平成25)年に完成しましたが、建設資金のほとんどは市民からの寄付です。こうした取り組みやレトロ感溢れるデザインが評価されて、2013年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
駅前広場に、地面に描かれた鹿児島県の地図が浮き上がって見えるトリックアート舗装が施されるなど、遊び心も見える駅です。
西大山駅/鹿児島県指宿市
「西大山駅」はJR九州・指宿枕崎線の駅で、JRの駅のなかで最も南に位置しています。先に紹介した枕崎駅と同じくJR指宿枕崎線の駅です。
駅の正面には、薩摩富士と呼ばれる標高924mの「開聞岳(かいもんだけ)」がそびえ、眺望はバツグン。まわりの畑では夏はヒマワリ、冬は菜の花が咲き乱れて黄色に染まります。
菜の花が指宿市の花であることにちなんで、駅前にあるポストも黄色。ここから出した手紙は幸せを運ぶといわれ、人気上昇中とか。駅前には「幸せの鐘」もあり、これを鳴らして誰かの幸せを願うとそれが叶うともいわれています。駅のとなりにある中園久太郎商店の直売所では、JR日本最南端の駅到着証明を発行していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
駅は人が行き来するところ。それだけ人の思いが詰まった場所です。日本にはどこか懐かしい無人駅がまだまだたくさんあります。駅舎やそこから見える風景を堪能しに、ぜひ鉄道旅で訪れてみてはいかがでしょうか。
- image by:hayakato / Shutterstock.com
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