手づかみで豪快に食べるハンバーガー。表参道に2年間限定でオープン
日本人が大好きな洋食メニュー「ハンバーグ」。洋食とは言ったものの、実は欧米ではあまり一般的な料理ではありません。
欧米人にとってハンバーグは、ハンバーガーに挟まれているパティといった程度の認識。ステーキなどの肉料理が人気なのにも関わらず、ハンバーグは市民権を得ていないのだそうです。
そんな、日本独自のハンバーグ文化を「もっと世界に広めていきたい!」という強い志のもと、表参道にこれまでにない新たなスタイルのお店がオープンしました。
日本文化を広めるハンバーガー店が、2年間限定で表参道にオープン
「いしがまや GOKU BURGER」がオープンしたのは、日本の流行発信地・表参道。道路を挟んだ場所に表参道ヒルズがあるいわば一等地。
これまで、郊外の商業施設を中心に出店を続けてきたハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」が展開する、初のグローバル旗艦店として、2019年7月16日(火)から2年間限定でオープンしました。
これまで郊外ばかりに出店してきたのにも関わらず、なぜこのタイミングで表参道に?しかも、ハンバーグが看板メニューのはずなのにハンバーガー店?いくつかの疑問が浮かびましたが、メディア向けのレセプションの場で、代表の平田氏は「日本ではこんなにポピュラーなハンバーグが、世界でまだ認知されていないのは少し残念です。世界にハンバーグを広げるための足がかりとして、まずは馴染みのあるハンバーガーのスタイルで訴求しよう。そして、場所はこれまでの郊外ではなく、海外の観光客が多数訪れる流行発信地である表参道がベストであると考えたのです」と、力強く語っていました。
通常、飲食店出店の際は「3年間で初期投資を回収すれば優秀なお店」といわれるなか、同店はわずか2年間の限定オープン。表参道の一等地という場所を考えても、かなり強気な姿勢だということがわかります。
「外パリッ、中ふわっ」石窯で一気に焼き上げるジューシーなハンバーグを豪快にパンで挟む!
「いしがまやハンバーグ」で培ったノウハウをそのままに、ボリューミーなハンバーガーが楽しめるのが同店最大の特徴。
赤身が多く、ヘルシーなオーストラリア産のアンガス牛を手ごねし、オリジナルの石窯で一気に焼き上げることで「外パリッ、中ふわっ」の最高な状態のハンバーガーが楽しめるとのこと。
この日オーダーしたのは、2種類のチーズをたっぷり使った「ダブルチーズバーガー」 と、同店イチオシの「BLTチーズバーガー」。
一般的なファーストフード店では平均40gほどというパティですが、どう考えても倍以上のサイズがります。話を伺ってみると、同店のパティは約180gと、通常の約4倍以上ものボリュームがあるのだそう。どうりで大きいわけだ……。
そして、もうひとつ目をひくのがハンバーガーと一緒に提供された、「謎の手袋」。もちろん、店員さんが間違えて置いたわけではありません。
同店では、手が汚れるのを気にせず、集中して料理を楽しめるようにと、手袋をつけて豪快にかぶりつく「ワンパクスタイル」を推奨しているのだそう。
確かに、グルメ系ハンバーガーを食べる際は、ソースの汚れや周りの目が気になって、ガブリとかぶりつくことに抵抗があるもの。お上品に、ナイフとフォークで食べようか、小さくちぎって食べようかと悩むことなく、誰もがガブリと豪快に食べられるように配慮してくれているのです。
ソースは、4種類の中からセレクト可能。すでにソースがかかって提供されるハンバーガーが多い中、同店ではあえて別添え。好みに応じて、ソースの量を調整できるので、お肉そのものの味を堪能した後に、ソースで味変を楽しむこともできます。
この日セレクトしたのは、「いしがまやオリジナルソース」。醤油ベースのフルーティーなソースは、焼肉のタレのような濃厚な味わい。
実際に食べてみると、肉の旨みがぎっしり詰まったパティに驚かされます。石窯で一気に焼き上げられたことにより、通常流れ出てしまう肉の美味しい部分が無駄なく閉じ込められているような感覚。
そして、期待通りのボリューム感。ハンバーガーを食べているというよりは、ハンバーグのつけあわせとしてパンを食べているかのよう。
この肉々しさは、ハンバーグにこだわりを持つ同店ならではの感覚です。ヘルシーな部位を使っているからか、意外にもさっぱりとした食後感だったことにも驚きました。
自家醸造ビール。ハンバーガー×クラフトビールの最高のペアリング
食事のお供として欠かせないのが、美味しいお酒。生粋のビール党である筆者は、ハンバーガーを食べる時は必ずといっていいほどビールを同時にオーダーするのですが、同店ではハンバーガーとのベストペアリングとして、自家醸造のクラフトビールを提供しているのです。
ラインアップは、同店を運営する株式会社KICHIRIが運営するステーキレストラン「Anchor Point」で醸造されている「Anchor Point Brewery」のクラフトビール「Session IPA(セッション IPA)」と「Specialty WZ(スペシャリティ ヴァイツェン)」の2種類。
「セッション IPA」は、ホップの苦味と、華やかな柑橘系の香りというアメリカンクラフトビールの代名詞的なスタイルIPAの特徴はそのままに、アルコール度数を下げた「Session スタイル」のビール。
キリッとした苦味と、グレープフルーツのような柑橘系の香りは、お肉料理との相性抜群!アルコール度数も4%と比較的低いので、ディナータイムはもちろん、休日のランチタイムにも飲みたくなってしまうようなドリンカブルな1杯です。コリアンダーシード由来のほのかなスパイシー感も、お肉の旨みを引き立ててくれそう。
一方の「スペシャリティ ヴァイツェン」は、ヴァイツェン特有のバナナのような香りが特徴。トロリとした口当たりの良さと、さわやかな酸味はふんだんに使用された小麦由来のもの。
一般的なヴァイツェンに比べると、少々苦味が際立っているのは、ハンバーガーとのペアリングを考えているからこそなのでしょう。普段ビールを飲まない方でも、さっぱりと楽しめそうです。
これら2種のクラフトビールは、2019年5月に行われた「ジャパン・グレートビア・アワーズ2019」にて金賞を受賞した、プロお墨付きのビール。単体でも十分楽しめる、素晴らしい仕上がりのビールに、クラフトビール好きも納得するはずです。
日本のハンバーグ文化を世界へ!「いしがまや GOKU BURGER」の挑戦に期待大
同店では、自慢のハンバーグメニューやプライムステーキ、ハンバーグシチューなどのその他お肉メニューも多数ラインナップ。お米とお肉を一緒に食べたいという方は、こちらをチョイスするのも全然アリ!ジューシーなお肉本来の美味しさを、ダイレクトに味わってみてください。
平日、休日問わず人通りのあるこのエリアはランチ、ディナーともに大きな需要がありそう。海外からの観光客が、日本のハンバーグ文化にどれだけ反応を示すのかも非常に楽しみです。
冒頭でもご紹介しましたが、同店は2年間限定のオープン。「肉食系」の方はお早めのご来店を!
- いしがまや GOKU BURGER
- 東京都渋谷区神宮前5-8-5 ジュビリープラザビル2F
- 03-3409-1148
- 年中無休
- 11:00〜23:00(L.O.22:30)
- 2019年7月16日(火) ※2年間の期間限定オープン
- image by:山下貴將
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。