ここに深い愛がある。湘南・茅ヶ崎のオーダーメイドジーンズショップ
ジーンズラバー必読、目からウロコのビンテージジーンズトリビア!
さてさて、この「touch is love(R)」のジーンズをジーンズ好きにこそおすすめしたい一番の理由は“自分で育てるビンデージジーンズ”という点にあります。
しかしながら、そもそも正しい育て方には賛否両論あると思うので、工藤さんにお話を伺ってみたところ、どうやら日頃私たちが熱く語っているジーンズにまつわるアレコレには、かなり誤った思い込みがあることがわかりました。
「意外に思われるかもしれませんが、デニム生地の基本のお手入れは洗濯することです。カッコイイビンテージジーンズを育てるためにももちろんこまめな洗濯が必須です。汗や埃がついたままになるとその部分が固まり生地の動きが制限されるので、“穿き心地”が悪くなるばかりか圧力がかかるため、生地の劣化を早めます。洗わずに穿いていると、ヘンな具合にほつれたり破れたりしますし、美しい風合いの色落ちも生まれません」と、工藤さん。
これまでジーンズは洗わない!とか、洗剤は使わない!と豪語していたジーンズラバーにとっては衝撃の事実ともいえる発言です。
洗濯の目安について伺うと、「夏なら穿くたび、冬なら2、3日に一回は洗ってください。洗うときは表で裏干しするのが基本ですが、早く色落ちさせたい場合は表干しで大丈夫です」との答えが。
思わずほうほうと頷かずにはいられないジーンズのお手入れ方法ですが、そういう自分もジーンズはむやみに洗わない派だったので、目からウロコが剥がれ落ちた思いでした。
専門家だからこそ知っている、ジーンズの歴史
ほかにも長年ジーンズの生産に携わってきた専門家ならではの面白いお話が聞けたのでちょっと紹介します。
ジーンズといえばもともとは労働者の作業着で、カウボウイたちが着用するようになり一般層に広まったことは知られるところですが、製造的見解からすると、大量生産のノウハウがゴッソリつまったアイテムなんだそう。
どうやったら誰が作ってもまったく同じに大量の商品を作ることができるか?を考えに考えた末、できあがったのがジーンズの製造方法というわけ。
しかし、どこの国の工場で誰が作っても同じように仕上がるはずのジーンズですが、それでも、ときとしてどうしてこんなことが?という間違った商品が生産されてしまうのが人間の仕事です。
よくマニアの間でレアモデルとして扱われている○○年の××モデルは、おおよそ工場のそういったミスにより生産されたものなんだとか。
廃棄にするほどの誤縫ではなかったので、規格ハズレであってもそのまま市場に出た商品だとは知りませんでした。
「確かに生産数は圧倒的に少ないので、レアモデルではありますけどね(笑)」と、こんなところにもトリビアが潜んでいたのでした。
さて、感のよい人はおわかりかもしれませんが、屋号となる「touch is love(R)」はジョン・レノンのアルバム「Imagine」に収録された「Love」の一節から。愛あふれるジーンズショップの屋号としてぴったりですね。
ちなみに、気になるジーンズのお値段ですが、ジーンズとオリジナルリングベルトのセットで30,000円(税抜き)。ジーンズのみだと25,000円(税抜き)。
この価格を高いと見るか安いと見るかは人によりけると思いますが、こちらのショップでは、ジーンズがほつれたり破けたりしたときの修理やメンテナンスは何度でも無料で行ってくれるんです。
インディゴの色が落ちていくとともにバックポケットの涙のステッチが薄くなり、最後には消えて見えなくなってしまうのですが、涙のステッチがなくなるまで大切に穿いて欲しいという店主の願いがこんなところにもこめられています。
いまの季節、茅ヶ崎の町は一年中で一番にぎやかになり、ビーチタウンの活気にあふれます。自分だけのオリジナルビンテージジーンズを育ててみたい!という人は、ぜひ茅ヶ崎へ遊びがてらショップをのぞいてみてください。
- touch is love(R)JEANS STORE
- 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106
- 080-4337-1173 (工藤)
- 茅ヶ崎
- 料金
- 10:00〜18:00
- 公式サイト
- ※電話もしくはメールにて事前予約
- image by:小林繭
- ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。