えっ東京の肉じゃが、豚肉なん…?関東と関西で違う全国「グルメ」事情

TRiP EDiTOR編集部
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2019/09/14

消費量ランキング「精肉編」

みんな大好き、和食にも洋食にもおなじみの肉料理。どの肉もまんべんなく食べているつもりでいましたが、実は地域によって牛肉、豚、そして鳥肉の消費量には大きな違いがあったのです!

【牛肉の消費量】リッチ志向?関西は圧倒的に牛肉派!

image by:都道府県別統計とランキングで見る県民性 「とどラン」

一世帯あたり牛肉消費量の全国平均は6,567gとっており、これは豚肉消費量の約1/3にあたります。やはり、牛肉に比べてリーズナブルな豚肉は、家計の強い味方。食卓での登場回数も豚肉が圧倒的に多く、牛肉が貴重な存在なのでしょう。

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そんな牛肉消費量の1位は京都府で10,061g。2位以下は奈良県、和歌山県、大阪府、愛知県と関西が上位4県にランクインしています。

一方で、米沢牛で知られる山形県は、東日本でも際立って消費量が高い結果が出ました。

【豚肉の消費量】北海道は、意外にも牛より豚だった!

image by:都道府県別統計とランキングで見る県民性 「とどラン」

牛肉に続き、一世帯あたり豚肉消費量の全国平均は19,564g。豚肉を一番食べているのは北海道で23,171g。2位以下は青森県、新潟県、静岡県、神奈川県と続き、東日本が上位を占めています。

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雄大な十勝の牧場など、どことなく牛のイメージを強く持っていた人には、意外な結果ではないでしょうか。

牛肉と豚肉の消費量ランキングは、それぞれが「負の相関関係」にあり、牛肉の消費量が多いところは豚肉の消費量が少ないことがわかります。

母の味の肉じゃが。西は「牛肉」、東は「豚肉」

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2つのランキング結果から、牛肉は西日本、豚肉は東日本が好まれていることが判明しました。肉じゃがカレーなどの定番メニューに入れる肉も、東日本は豚、西日本は牛であるといえます。

しかし、そもそもなぜこの傾向が生まれたのでしょうか。それは、東西における家畜の歴史に関係がありました。


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農耕時、気温が低い関東は素早く作業できる「馬」が、温暖な関西はパワーのある「牛」が活躍しました。やがて肉の食用文化が進み、関西では牛を、関東では馬の代わりに豚を食する文化が浸透したそうです。

私たちがふだん何気なく選んでいた食肉に、こんな歴史的な地域性があったなんて面白いですよね。さて、肉の次は魚の消費量をチェック。こちらも、東西の違いが明確に出ています。

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