えっ東京の肉じゃが、豚肉なん…?関東と関西で違う全国「グルメ」事情
消費量ランキング「野菜編」
肉魚に続き、野菜についても見ていきましょう。冬野菜、夏野菜、根菜、葉野菜など、野菜の種類によって東西の違いは垣間見れるのでしょうか。
【キュウリの消費量】夏野菜といえば関東!特に福島県はキュウリ好き
一世帯あたりのキュウリの消費量の全国平均は7,972g、野菜の中で8番目に多い数値になっています。また、最も消費量が多いのは福島県で10,779g。2位以下は群馬県、栃木県、長野県、山形県となり、いずれも東日本エリアが多い模様です。
一方、消費量が最も少ないのは沖縄県。さらに鳥取県、岐阜県、岡山県、兵庫県と続きます。一方で、九州の消費量は比較的高く、西日本のなかでも、関西の消費量の少なさが顕著です。
また、面白いことに納豆の消費量と正の相関性が高く、納豆を多く食べる地域はキュウリも多く食べているようです。
【ニンジンの消費量】東日本が多いけど、1位は「にんじんしりしり」の沖縄県
ニンジンの消費量の全国平均は、野菜で6番目に多い8,696g。岩手県、福島県、新潟県、神奈川県などがランクインし、キュウリと同様に、ニンジンも東日本エリアでの消費量が多い結果が出ています。
一方で、最も消費量が多いのは沖縄県で11,486g。沖縄でニンジン料理といえば、細くおろしたニンジンと卵を炒めて味付けした「にんじんしりしり」が有名ですが、これが一般家庭で日常的に食べられていることが理由だと考えられます。
消費量が最も少ないのは高知県。さらに岐阜県、愛媛県、和歌山県、福井県と続きます。また、先ほど紹介した豚肉の消費量と正の相関があることも判明しました。
【ハクサイの消費量】大阪人はハクサイを食べまくる文化が!?
リーズナブルで食卓の強い味方であるハクサイ。一世帯あたりの消費量の全国平均は8,450gで、野菜の中で7番目に多い数値となっています。
最も消費量が多いのは大阪府で138.6%。2位は和歌山県で11,307g。3位以下も京都府、奈良県、兵庫県と並び、関西が上位を独占している状態であるといえます。
大阪でハクサイが多く食べられるのには節約志向にマッチする食材であることに加えて、キムチとの意外な関係が。大阪府には、全国の韓国・朝鮮籍を持つ在留外国人の2割強である約12万人が住んでおり、毎年大量のキムチを漬けていることが、この結果を後押ししているのでは、という意見もあるようです。
関東人は野菜好きでヘルシー志向!?
野菜の消費量ランキングについては、野菜ごとにかなり違いはあるものの、全体を通して西日本よりも東日本のほうが消費量が多い傾向にあるようです。下記の「生鮮野菜の消費量」のマップを見てみると、一目瞭然ですね。
特に、関東ではキュウリやレタス、トマトなど生野菜の消費量が高く、関東人はどうやら「サラダ好き」の人種であるようです。
一方で、ハクサイのケースのように、関西での人気が高い野菜も存在。実は、鍋料理の頻度は関東よりも関西のほうが高いという結果が出ており、ハクサイなどの消費を助けているのは鍋の影響もあるのではないかといわれています。
さて、最後はアイスやプリンなどのおやつの消費量。甘党は必見です!