足湯、コインランドリーにあるってよ。地元の憩いの場、石川県「みつむらクリーニング」
意外な取り合わせの妙に、びっくりさせられる瞬間ってありますよね。例えば、おせんべいにチョコミントだとか、印刷会社にあるお化け屋敷だとか、デロリアンにタイムマシンだとか。
そんな耳目を集めるユニークな組み合わせが、石川県にあるコインランドリーでも見られます。なんと、コインランドリーに足湯のコンビネーションです。
現在は残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で足湯サービスは休止中ですが、今回はユニークなコインランドリー「みつむらクリーニング」の寺井中央店を紹介します。
※現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、足湯サービスは休止中です。訪問する際には、公式ホームページなどで最新の情報をチェックしてください。
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
石川のユニークなコインランドリー「みつむらクリーニング寺井中央店」
このところ(少なくとも新型コロナウイルス感染症の影響が出始める前までは)、コインランドリーのお店を目にする機会が増えたと思いませんか?厚生労働省の「生活衛生関係営業経営実態調査」など、各種統計をチェックしてみても、年々出荷台数が増えている様子が見て取れます。
この20年でほぼ倍増しており、実際に「コインランドリー、増えたよね」という感覚は、数字で見ても正しいといえるのです。
背景には、単身世帯の増加、共働き世帯の増加などがいわれています。しかし、経営者の視点で考えると、個性的なライバル店が増加してくれば、経営する側にも何らかの「個性」や売りが必要になってくるはず。
その一環で、全国各地にユニークなコインランドリーが生まれていて、石川県にも冒頭で紹介した足湯のあるコインランドリーが誕生したと考えられます。
洗濯脱水機や乾燥機が設置された室内に「足湯」がある!?
足湯があるといわれると、コインランドリーのどこに、足湯がつくられていると思いますか?普通はお店の玄関前や駐車場など、外に足湯が設けられていると思うのではないでしょうか。
外にあったとしても、コインランドリーとの組み合わせで考えれば十分に斬新なのですが、同店の場合は洗濯脱水機や乾燥機が設置された室内にあります。
入り口で靴をぬぐと左右に洗濯機があり、中央に作業台が置かれています。その奥の一角に、長方形の浴槽が設けられています。
この足湯の利用料は、なんと無料。コインランドリーの使用がなくても自由に入浴は可能です。
タオルを持たない人でも大丈夫。1枚100円で、併設したクリーニング店にて販売されています(午前9時~午後7時まで。木曜はクリーニング店が定休のため販売はなし)。
源泉は天然温泉ではなく、水道水をわかしたお湯を、かけ流しではなく循環させて使用しています。無色透明で無臭、味は確かめていませんが、水道水が源泉なので無味でしょう。
手を差しこんでみると、温度はぬるく、のんびりするにはちょうどよく感じました。お湯の循環時にオゾン殺菌しているため、衛生的にも清潔に保たれているとの話。
みつむらクリーニングによると、足湯だけの利用でも大歓迎だとかで、実際に筆者が新型コロナウイルス感染症の影響が出る前に訪れた時も、足湯だけの利用を快く受け入れてくれました。
地元テレビ局(石川テレビ)の『リフレッシュ』という番組では、同社の社長が過去に取材を受けており、その際には「利用者と地域の人たちの憩いの場にしたい」と発言しています。
この足湯に関していえば、最初からお店の利用者や近所の人に対して、開放を前提につくられたサービスなのですね。