東京から日帰りOK。信玄も愛した長野の秘湯で「冷泉」体験

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2019/11/20

ドバドバ&シュワシュワを心ゆくまで楽しむ「稲子湯旅館」

image by:小林繭

八ヶ岳の反対となる東側にもたくさんの温泉が点在します。今回もうひとつ紹介したいのが、山梨県側の登山口に位置する「稲子湯旅館」。渋御殿湯と同じく冷泉の源泉を持つ温泉ですが、特筆すべきは“二酸化炭素硫黄冷鉱泉”という、とてもめずしい泉質であること。

しかも源泉温度はなんと8.3度!そしてph5.0の弱酸性です。源泉8度の表示にちょっと尻込みしそうになりましたが、当たり前ですが水温8度の浴槽にドブン!なんてことはありませんでした。

実は、その魅惑の鉱泉を楽しむ入浴の仕方がかなりユニークで個人的にはとっても気に入った温泉です。

image by:小林繭

同施設では内湯に浴槽がひとつあるだけで、そこには冷鉱泉の沸し湯がたっぷりと張られています。けっこう熱めの湯で最初足を入れた際にはこれではすぐに茹ってしまう…と思ったのですが、目の前にある大きなバルブをひねると冷たい源泉ドバドバっ浴槽内に流れ込んでくる仕組み。

しかもこの源泉がサイダーのような強力な炭酸泉で、なんとも気持ちいいのです!冷たいスパークリングですが、硫黄臭もしっかりあって不思議な気分。

ほかにお客さんがいなければこの不思議な浴槽を独り占めすることができ、湯加減を地涌自在に調整でき、とても楽しいひとときです。

image by:小林繭

熱湯に首まで浸かりながら、シュワシュワっとする冷たい炭酸泉を直接身体に感じる爽快感といったらありません。なんともクセになるシュワシュワ感です。

ぬる湯にすればいくらでも入ってられるので、ついつい長湯になってしまうかも。爽やかな入浴感とは裏腹に、入浴後はしっかりと硫黄臭が全身につくのも面白いところ。山登りはしなくても、この温泉だけ目当てに行きたくなる温泉でした。

八ヶ岳周辺にはほかにもちょっと変わった温泉や鉱泉があるので、ドライブがてら温泉散策に出かけてみるのも楽しいですよ!


  • 稲子湯旅館
  • 長野県南佐久郡小海町大字稲子1343
  • 0267-93-2262
  • 公式サイト
  • image by:小林繭
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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